ほ〜らだんだん、きもちよくなってきただろう〜?
「そ、そんなこと・・、ないもん・・」

彼女は、その日のバイトのかわりにと、催眠をかけてもかまわないと言った事を、
後悔しはじめていた。
「(あ・・あたまが・・・ぼーっと・・して・・きた・・)」
 「めは、そらしちゃだめだぜ?」
「そ、そん・・な・・」
 「ほ〜ら、うつろになってきた・・」
「も、もう・・い・・い・・、で・・しょ・・」

男が振り子をゆらすと、女の目はみるみるうつろになっていく。

「ふ・・ふああ・・」
「ははっ、だいぶグアイのいいようだな」
催眠なんてかかるはずは無いと思っていた。
歩合のいい給料をもらい、かかったふりでもして、帰ろうと思っていた。

指の紐が引かれ、振り子は手の内へ戻る。

「3つかぞえると、おまえはシタくなる。3・・2・・1」「えっ!?」
「ゼロ!!(パシッ!)」−キャッ!

「・・・・・」
女はしばらく何がおこったのかわからない様子で、
目をぱちくりさせながら、きょとんとしていた。

やがて・・・。

「・・・・・。エ・・・、あれぇ・・・。
 あれ・・・。う・・・うそ・・・。ちょっ・・ちょっとまってね・・。
 え・・でも、えっ・・。今なんて言っ・・。うっ・・・うはあああっ・・。
 うっ。うそっ。 うそだ、こんなの・・」
「ははは、どうした? やめたきゃ帰ってもいいんだぜ?」

「で、でも・・こんなのちがっ・・。うあっ・・ち、ちがっ・・あああっ・・。
 こ、こんなの聞いてない、聞いてないよぉ・・」

「大丈夫だ、しっかり「効いてる」ぜ!
 ああん?なんだその目は? かえっていいっつってんだろ?」

「う・・・あぁっ・・・・。ちっ・・・ちがうのぉ・・・」

女の指は、自らの意思をかき乱しながら、そちらへ伸びていく。

「はああああっ。きっ、きもちいいっ! なにこれ。なにこれへぇ!
 変なの。ヘンナノ! ヘンだって言ってるのに・・うわぁあと、とまらないよ、
 ふあああああっ・・」

地下室では・・。

アイツが
今日もイケニエの

女の到来を・・

望んでいる・・・。

(ブラックキャット)





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