知らない間にフィリナと紅を催眠状態に…

第2話「健忘という現象の魔性」


フィリナ「…え?」
自分がいつの間にかソファーに座っている事に気付いたフィリナは
声を上げた。着た覚えの無いバニー服まで着ている。
隣を見ると紅ちゃんも、同じバニー服を着てソファーに座っている。
フィリナ「なんで?なんで何時の間にここに居るの?この服何?」
紅「知らないよ!何が起こったの?新手の超常現象?」
ほたる「予想以上にいい反応ね…クスクス…」
フィリナ「何笑ってんの?」
フィリナが笑顔で、ほたるの感情を読み取ろうとする。
ほたる「ん〜!なんでも無い…」

そういって、私もフィリナちゃんの隣にすわり、気になった事を聞いてみる…
ほたる「…ペンライト見て目を瞑らなかった?…」
2人にペンライトを見せて催眠に入れた事を覚えていないなんて事が
あったら…と思うとぞくぞくしたからだ。さあどうだろうか?

紅「ペンライトなんてこの家にないじゃない?何言ってんの?」
期待通りの反応…ほたるの胸は高鳴った。と次の瞬間…
フィリナ「ペンライトって…どういう物?」
え?何?ほたるの頭の中は真っ白になった…マジ…?ひょっとして…

紅「え?知らないの?ペンの形をした…見たこと無い?」
こくん…と頷くフィリナ…その口からもれた言葉はペンライトを
完全に忘れ去った物だった。
フィリナ「知らないよ…見た事も聞いた事も無い…」
聴いた瞬間…周りが真っ白になって、熱い思いが私の心をわし掴みにした。
そして、最後にフィリナは笑って私に囁いた。
フィリナ「良かったら見せて…」
私は何かの暗示に掛かる様に、勝手に手が出てペンライトを見せていた。
途端に虚ろな目をするフィリナちゃん♪と紅ちゃん♪
多分…いや確実に2人はもう深い催眠状態に堕ちている…何も分からずに…
私の心は決まっていた…フィリナちゃんに掛けよう…
わたしはゆっくりペンライトの燈を灯す…

催眠に掛かるのも人によって、個性があるのは知っていた。けど、
ペンライトを忘れてくれるのは想定外だ…忘れるよう暗示はしてないから…
そして、していないからこそフィリナの個性はほたるの琴線に触れた。
多分、後催眠暗示のキーワードが被催眠者に自覚できない様に、
この場合はペンライトが催眠に入る為のキーワードになったのだろう。
ペンライトを見せて、健忘暗示を入れていたから…

ほたる「ペンライトの光が消えて目の前から消えるまで…この状態です…」
暗示を掛けながらほたるは思った。そういえばさっき…ライトを消した時…
すぐにペンライトを2人の前から下げたっけ…
ほたる「今からじゃんけんをします…フィリナちゃんだけが負けたら
今の催眠状態になります…何も分からなくなってとても気持ちよくなる…」
そういってペンライトを下げてみる。
ほたる「分かった?」
フィリナ「何が?そんな事よりじゃんけんしましょ…」
紅「いいよ!やろやろ!」
そう言いながら、フィリナは立ち上がって、ソファーに座る紅とじゃんけんを
する。
はずむ様な2人の声を聞いていると、私もより楽しくなる。
2人に催眠術を掛けられた様に…フィリナと紅がじゃいけんをする。
フィリナ&紅「じゃ〜んけ〜ん…ポン!!」
負けたのはフィリナだった。途端に虚ろな顔になってそのまま固まる。
紅「はい!フィリナちゃんの負け〜次やろ〜!」
笑顔で紅がフィリナにそう言った時、さしもの紅も異変に気付いた。

紅「…どうしたの?フィリナちゃん?フィリナちゃん!!」

ほたる「ふっふっふ…フィリナちゃんは、もう催眠術に掛かって
私の操り人形なのだ〜と言う事で、もう何も分かってないよ〜!」
紅「うそ…何時の間に?」
ほたる「さあ〜何時の間にでしょう〜?ちなみに催眠術に掛かった事も
まったく分かっていないよ…掛けてるのは内緒にしといてね…」
紅ちゃんは嬉しそうな顔をしながら無意識に頷いた。
ほたる「元の位置に戻って…チョキにしたら面白いよ〜!」
紅ちゃんが元の戻りチョキにしたのを確認して、フィリナに暗示を掛ける。
ほたる「私が手を叩くとフィリナちゃんは元に戻ります…」
パーン!耳元で叩いてフィリナを正気に戻す。
フィリナ「ふふふ…私の勝ちね!グーはチョキより強いのよ…」
紅「ぷ…あはは!…そうねぇフィリナちゃんの勝ちね…
じゃあ次ね!じゃ〜んけ〜ん…ポン!!」
紅ちゃんも空気をよんでそう答え、次は負けた物が罰ゲームをする事にして
フィリナの前後不覚を2人は楽しむ…フィリナちゃんは負けた事に
まったく気付いていない…フィリナちゃんは自分が勝って紅に罰ゲームを
していると思っているだけだ。フィリナちゃんの知らない所で、
彼女は罰ゲームを受けている…




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