双子の催眠術師

 

 

僕の名前は神倉慎吾。

今、僕は生徒会室にいる。

学園祭の準備のため下校時刻を過ぎても、くす玉を作る手をやめない。

こんなんじゃ一年書記の枠に立候補しなきゃよかった

と思いため息をつく。

ガラガラッ

 

「おつかれー、もう完成しそうじゃん」

「ウチラこなくてもよかったんじゃないの?」

 

生徒会の三年生書記戸田芽衣先輩と、

同じ三年生の会計戸田舞先輩が来た。

この二人は双子で生徒会の役員だ。

髪を縛っているのが芽衣先輩で、

髪を縛っていないほうが舞先輩だ。

 

「まだまだですよ。だって、中に入れる風船とか紙ふぶきも準備しなくちゃいけないんですから」

「ほとんど完成してるじゃん、少しぐらい休んだほうがいいって」

 

そういえばいつの間にかもう作り始めてから三時間が経っていた。

 

舞先輩の買ってきたコーラを飲みながら、

生徒会室の端っこのほうに座る。

 

先輩たちはくす玉の隣であきらかに18禁だという本を読みながら笑っていた。

 

「先輩、いい加減やめたほうがいいですよ。先生とかいつ来るかわからないんですから。」

「だいじょぶだって、今日は先生たちに話して特別に鍵を閉めてもいいって

 許可もらったから」

「そうそう、それにまだ童貞だからってさぁそんなに照れちゃって・・・」

二人が笑う

 

僕は恥ずかしくなってうつむく。

 

『か〜わいい!!』

 

とおちょくる先輩たち。

 

「あっ、ねえ神倉くん、これ見てくれない?」

「なんですか?」

 

ここで何も警戒せずに近寄ってしまった。

いきなり、目の前にヘンな絵を突き出された。

 

「なんですか?この絵」

と聴こうとした瞬間

 

「あなたはこの絵から眼が離せなくなっていく・・・・・・」

「だんだん、この声しか聞こえなくなっていく・・・・・・」

 

「すこーしづつ雲の上にいるかのように、キモチよくなるよ・・・・」

「だんだん意識が薄れていく・・・・・・」

 

 

そのまま、僕の意識はなくなった。

 

 

 




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