今、君は小さな小部屋にいる。
小部屋には窓がひとつ、窓の下に小さな棚。
思い浮かべたまえ。

君は部屋の中心、小さなソファに寝そべっている。カラーは君が望む『君自身』を
現す色だ。
‥‥そう、その色だ。

君は素肌に薄いガウンのようなものを纏っている。
イメェジしたまえ、触り心地や皮膚を掠める感覚を。

君の寝ているソファはやわらかく、君を受け止めている。抱きしめられるような、暖
かく、優しい感覚。
ゆっくりと、ゆっくりと、君はソファのやわらかさに包まれていく。
まるで細かな砂の中に沈んで往くように。

だんだん、 だん だん。
   だんだん、だん だん。

深いところに沈んでいく。
深いところに沈んでいく度に、君は心の壁を解き放って行くのだ。

君は気付いていたか?
人間は生まれてから死ぬまでに、数多くの防壁を張り巡らし、フィルタで情報を
選別する。

そう、一枚一枚。
君は防壁を取り除いて行く。
君は防壁を取り除いて行くうちに、意識が不鮮明になる。
ぼんやりとした、白いモヤが掛かったように、不鮮明になる。

怖いか?
‥怖がることはない、生まれたままの姿に還るだけだ。
純真無垢なる姿に還るだけなのだ。世界と君自身が同一であった時代に回還し
よう。

さあ、心の壁が崩れて行く。
君を護る倫理と理論の壁は失われて行く。

理由を捨てよう。
 理屈を捨てよう。
  理念を捨てよう。
   理論を捨てよう。

ゆっくりと。そう、ゆっくりと。


そら、もう少し。

どんどん幸福感を感じるようになるだろう?
何も考えないで良い。無意識の幸福に浸って。


さあ、これで最期‥‥。
私の合図で、君は全てから解放される。
解放された時、無上の歓びが君を包み込む。


3...2....1.....☆


ほら、君を守るものはもうなにもない。
君は暖かい何かに包まれて、無意識の幸福を感じている。

そのままリラックスして、私の言葉に耳を傾けて。

これから先、もし私が『みっつの道』と唱えたら、君は私が提示した三つの選
択肢を選ぶことが出来る。
三つのうち全てを選んでも、どれも選ばなくても良い。
選ばないなら、現世への優しい目覚めがもたらされる。

そして、私が『回還』と唱えたならば、いつでも君はここに戻ってこられるよ
うになる。

良いか?では‥『みっつの道』を示そう。

1、獣の感覚
2、異性の感覚
3、現世に還る


さあ、君は何を望む?




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