女性向ボーイズラブ催眠小説 ヒーロー派遣!不思議なバーで夢のタイムトラベル〜甘いカクテルのように危険な恋を・・ ”最終章 〜 覚醒”



「ヒーロー派遣!不思議なバーで夢のタイムトラベル〜甘いカクテルのように危険な恋を・・」


最終章 〜 覚醒

目が覚めると元いたショットバーにいた・・。

カウンターではマスターがグラスを磨いている。

僕はつっぷしてうたた寝をしていたようだ・・。

バーにある年代物の柱時計をみるとあれから数分も経っていないようだ・・・。

まるで長い夢をみていたかのように放心していた。

どうやら夢をみていたようだ。

僕は「ジゴマ」というバーにいる。

来た時は客は僕だけだったが、目が覚めると他にも客が一人来ていた。

髪は長髪でどこかバンドマンのような男がタバコをくゆらせながら酒を注文していた。



現実に戻った僕は、売れない俳優で今は派遣村に住み日雇い労働をするその日暮らしだ。

安定した職を選んでないので長年付き合った彼女は愛想をつかし他の男と結婚した。

僕は26歳・・・。まだ26歳。いや、いくつになっても本人のやる気次第だ!!
僕は今人生の分岐点に立っていた。
まだ人生のやり直しがきく。両親も姉も健在だ。帰るべき実家もある。

そういえば、2009年公開映画でこんなのがあったっけ?
「夢をあきらめきれない男たち」
アメリカの洋楽バンドで「アンヴィル」のドキュメンタリー映画だ。
彼らは今50代。一時は人気があり70年代には日本ツアーもしている。
その昔「ボンジョビ」も前座をしていた。
現在は彼らはアルバイト暮らし。給食の配達や肉体労働しながら音楽活動を続けている。
それに比べたら僕はまだまだひよっ子だ。
頑張って続けていればこのアンヴィルのようになれるかもしれない!

それに僕にはつぐべき父の会社もある。

かの「みのもんた」も文化放送のアナウンサーからはずされた時辞めて、実家に帰り
親御さんが経営する会社で勤めていたときく。

会社にフリーアナウンサー受注の専用電話を一本ひき、置いたもののこれは10年程ならなかったらしい。社員からもバカにされてたらしいが、その後スポーツ番組の臨時司会者として
カムバックした。
それが「珍プレイ根プレイ!」。
自分で企画し一人で編集したときくからすごい!

そうだ!挫折をするなら早いうちがいい!頑張っていればきっと良い事がある。

人生回り道したっていいじゃないか!
今は会社で1(いち)からサラリーマンとして再出発しよう!

そういえば、昔いた劇団の先輩が
「まじめが一番!まじめに一生懸命していたらきっといい事ある」
と言っていたけれどもそうかもしれない。
そういえば、それで僕は一度子供番組だが主役に抜擢された。
僕はスタントもできるといったので、変身前と変身後両方した。

父の会社の件だが、親に頭下げて戻ろう。

一番の悩みは社員が僕を受け入れてくれるかだが、人間死ぬ気で頑張ったらなんとかなるし、そのくらいの事に凹んでたら何やっても僕は逃げの人生だ。


父がやっかいな病気になり病身をおして会社に出ていると姉からきいた。

姉とは連絡を取り合っている。

僕は意地を張って何もせずただ逃げていたのだ。

僕の父親は会社を経営しているが父の愛人か何かであろう秘書あがりの女が会社の一つを任され
僕や姉が継ぐはずだった会社の女社長になった。

言葉巧みに嘘の報告をして姉を会社から追い出した。

わざと姉を怒らせてお嬢さん育ちの姉が
「私に辞めろ!?と言ってるの?それならお望み通り明日から行かないわ!」
と挑発に乗り追われた。
「あなたは疲れているんですよ。しばらく休養するようにお父さんに頼んであげる」と言われ、出社拒否した姉に父は直ちに明日から出社するように命じはしたものの、3日後には法務局の商業登記をみるとなんと代表取締役からはずされていた。
僕だって、1年くらいは会社で籍だけは置いてくれ社会保険だけはかけてくれてたのに、
姉はいきなり無収入で代表だったもので失業保険ももらえない。
役員以上は会社を退職すると失業保険をもらえないらしい。
そこは父の子会社だ。姉の名前から最初は父の名前に変更されていたけれども今はその秘書あがりの愛人が代表取締役になっている。
いや秘書じゃなくて最初は営業だっけ?
僕や姉が契約してきた仕事を横取りし、自分の息のかかった部下にやらせしっちゃかめっちゃかに
なった時にクレーム処理だけさせた。
地元の短大を卒業して、証券会社に5年間勤めていたとはいうけれども大手企業特有の狡さだけあった。仕事ができるのではなく横取り上手。
結婚して旦那とは別居してるらしく今は大学生の息子と二人暮らしだ。
息子の為にも僕らが邪魔なんだろう。
多分父がいなくなったら僕の父の会社はこの女にとられ、その息子の物になる。
会社だけでなく財産や家も危ない。
家の名義も変えてるような事をチラリときいたっけ。
だって実印や代表者印もこの女が持っていたのでやりそうだ。


一時は僕も勤めたが会社の経営からはずされていて
「あなたには夢があるんでしょ?私からいつでも好きな道にいけるようにお父さんに頼んであげる」と味方のフリをしてどんどん追いやられた。

僕の父が経営しているのは人材派遣会社だ。

皮肉な事に他会社だがこの人材派遣会社でアルバイトをして生活している。

どうせ破滅するなら悔いなく実家に戻り家業の仕事を一生懸命頑張って、
会社の癌となるこの女に負けず姉と協力して思いっきり働こう!

カクテルの力か分からないが答えがはっきりでた。

実家までこれから帰ろう。

な〜に歩いて帰れるさ。

道は繋がってるんだから!

そして、僕は満足してマスターに礼を言い店を出た。

外は僕の心のように晴れわたり星が光っていた。


















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