成人向け催眠小説 hypno florist01





-hypno florist-


匂い。
それは、人を惹きつける魅惑の媚薬。

いい匂いは、その出処へ自然と人を惹きつけるものである。




肉まんの匂い、焼肉、焼鳥の匂い、お菓子の匂い、甘い匂い...


視覚より、無意識に働きかける匂い。

そして、其の匂いを操るものも、中には、いる...




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花屋。

街を一層華やかにするものの一つに数えられる。


しかし此処は、街は遥か遠く。

道沿いにある花屋。

だがどこか場慣れしていない、いや、
どこか街の雰囲気が漂う花屋である。





そして、しつこくない花の匂いが人を誘う。






「...あ、はーい、いらっしゃいませー」


爽やかな花が似合いそうなお姉さん。





「ごめんなさい、奥で花の手入れしてましてー。」


「今日はどうなさいました?花の匂いに誘われました?」






「春は芽吹きの季節。花が咲いて、こう、フワ〜っと匂いが漂ってきて、
い〜い気持ちになっちゃいますよね〜。」


「朝もなんだか起きると暖かくてフワ〜フワ〜っとして、
もうちょっと寝ていたい気持ちにもなっちゃって、
それを思い出しただけでも頭がフワ〜ってなっちゃって、
眠〜く、まぶたも重〜くなっちゃってきますよね」





「でも久しぶりのお客さんだからもっと一緒に話したいな〜」

「私のこと、とか。」






「ね、フラワーティー、サービスするからさ、
そこのソファーに座って一緒にお話しましょ...」

「そろそろお客さんかな〜と思って入れておきました♪」





「はい、ウチの特製のフラワーティー。美味しいんですよ♪」












「そう。ふふ、気に入ってもらえてよかった。」










「そうだ、お花の匂いって、いつが一番気持ちよく味わえると思います?」





「それは、リラックスするとき。」

「全身リラックスするときに、全身で味わうことができるんです。」




「私の特別のリラックス法、お教えしましょう♪」







「えーと、まずは両手の指を交互に組んでください。


次に、両手の人差し指だけをのばしてね。



そうそう。



そして、その間をちょっとだけ開きますよ。

そしたら開いた指の真ん中をじーっと見てください....




そうすると、あなたの人差し指は自然と中に寄りはじめます...





ほら!...無理に寄せようとしなくていいですよ...
でも広げようと抵抗するほど寄っていく...どんどんよっていく...



ほら!もっと寄ってきた!
そうしたらもうくっついちゃって離れなくなっちゃいます!



ほら!くっついたらどんどん指が固ーく固ーくくっついて、
手も固ーく固ーくくっついていきます!
手と手の間から完全に空気が抜けていって
もうガチガチ!
取れません!絶対に取れません!」









「手が取れなくなると、
目がつかれて来ています...

まぶたから力が抜けてきて目がぴくぴくしてきます...
目が重い...なんだか二度寝してる時みたい...





ね、目を閉じて。



スー。



そうすると目の周りから力が抜ける...

頬の力も抜けて、首の力も抜けて、肩の力も抜ける...

ほら、手も解くと腕がだらーんとなって、


お腹、腰、足の力が抜ける....


リラックスしてきましたね...



体全身からどんどん力が抜けていく...



足の底から力が吸い取られていきます...」





「そう、春の日差しの中、二度寝していて、



頭がフワ〜ッとする感覚のように、



頭の力が抜けて、
もっと寝ていたいね...


ほら頭がどんどんボーッとしてきて、
頭のてっぺんから力が抜けて、

頭の中も力が抜けて、気持ちよーくなってきました...





私が抱えてあげるよ...

ゆーらゆら。

ゆーらゆら。


私にすべてを預けて....

渦にどんどん飲み込まれる...


ぐーるぐる。

ぐーるぐる。



安心して力を抜いて深ーいところに入っていきましょう...
ほら、頭をかるーく後ろに下げるとふかーくなる...

10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0。



ほら深ーくなっていく...
どんどん暖かい闇に吸い込まれていく...


ゆーらゆら。


ゆーらゆら。



ぐーるぐる。


ぐーるぐる。




5、4、3、2、1、0。」







「深ーくなってくると花の匂いに囲まれて、

気持いいね...

花の...春の匂いが体にしみこんできて...





胸のあたりから幸せな気持ちがフワーっと広がってくる...
全身に広がってくる...



体全身がぽかぽかとしてきて...
暖かい....

暖かい...

気持いい...」





















「もっとこの状態続けていたい...?

でももっと花のにおいと...
...を楽しんでもらうために...





一回戻るよ....







でもすぐに戻ってこれるよ...

『桜花桃花の香り』。


この言葉を耳元でささやかれると
また戻ってこれます....

深くて気持ちいい...花の匂いの世界へ...」








「手を引っ張ると戻りますよ。」







「んしょっと。」


「ああ、おはよう。ふふっ」





「それじゃあ、次は...」






















つづく














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