飼い猫の暗示

 


世の中のM男性は、S女性に跪くことが喜びになっている。
跪くことがマゾの喜びだから。
それがマゾの習性だから。

ちゃんと知っていますよ。

今も、ほら、
私を想像して、勝手に跪いて、勝手に喜んでいる。
従順な顔で、酷い言葉を待っている。

ねえ。
私に跪く権利はね、私の奴隷にならないと、与えてもらえないよ。
って言われたら、困るでしょ?
だって、君は何に許可もなく、跪いているから。

まあ、そんな酷いこと、私は絶対に言わないよ。

だって、私は優しい女性だから。

優しい?
私って、優しい女性だと思う?
本当に?

そんなこと、ないでしょ。
私の本性、ちゃんと知ってるでしょ?

本当の理由は、そんなことじゃないよ。
優しいから言わないんじゃない。

本当の理由、教えてあげる。

それはね、、、
奴隷になって跪く喜びに比べたら、
勝手に跪いている喜びなんて、
ゼロに等しいから。

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ゆっくり深呼吸をしながら聞きなさい。

君は、野良猫。
飼い猫になりたい野良猫。

いつも、私の部屋を覗いている野良猫。
自由を満喫している野良猫。

飼い猫になったら、自由はなくなる。
飼い主に依存しなければ生きていけなくなる。
一度でも依存してしまったら、自由を選べなくなる。

野良猫と飼い猫。
どちらが幸せなのか知ってる?

もちろん野良猫のほうが幸せだよね。

だから、飼い猫になんてなりたくないんだったよね。
野良猫なんだから、食べ物くらい自分で見つけられるんだよね。

ふーん。
じゃあ、私から餌をもらわなくても大丈夫なんだね。

ほら。
試しに餌を置いてみようか?

美味しい餌。
毒もマタタビも入っていない美味しそうな餌。

野良猫は、自分で食べ物くらい見つけられると思っている。
いつでも、どこかで、食べ物を探すことができる。
そうやって、今までは生きてきた。

でも、今までで一度も食べたことのないような、美味しい餌。
一度でも食べてしまったら、、、

いいの?
それ、食べちゃって。

欲しそうにしてるね。
少しずつ近づいてるよ。

美味しい餌。
初めて見る美味しそうな餌。

だめだよね。
野良猫なのに、餌を与えられるなんて。

でも、美味しそうだから、、、
匂いを嗅いでみる。
もっと近づいてみる。
少しだけ、ほんの少しだけ舌を伸ばしてみる?

本当にいいの?
そんなことしてると、、、







ヤミツキニナル


君は、この瞬間から、飼い猫になった。

飼い猫には、犬のようなリードは使わない。
一見すると自由な存在。

でも、心の中では、飼い主に依存している。
飼い主がいなければ、生きていけないよ。

ほら。
やっとだね。

跪いているだけで、喜びを感じることができるね。

私でよければ、これからは、いくらでも、跪いていいんだよ。
ちゃんと餌を用意しておいてあげるからね。
もう、野良猫に戻してあげないよ。

嫌なの?
野良猫に戻りたいの?

マゾのくせに。

----

深呼吸、ちゃんと続けなさい。
少しずつ、君を暗示にかけているんだから、
君も深呼吸して手伝いなさい。

今、君はうす暗い部屋にいる。

君が座っているのは、どこにでもあるパイプ椅子。
安くて、錆びていて、ビニールが破けそうなパイプ椅子。

私も同じような椅子に座っている。
姿勢を変えるたびに、ギシギシと鳴く。

薄暗い部屋の中。

少しカビ臭いような、
ずいぶん昔に、誰かがタバコを吸ったまま換気していないような、、、
不快に感じるほどの湿気と匂い。
不安になるほどの静けさ。
不思議な空気。

外から差し込む一筋の光。
細かい埃が光に照らされている。

君のいる場所は、その光に照らされている。
そこだけが居心地が良くて、暖かい。

この部屋で一番の場所。
部屋の主にふさわしい場所。

ここはどこだろう。

廃校になった小学校の保健室。
舞台道具をしまっている楽屋の倉庫。
何年も借りての見つからない昭和のアパート。

君にはわからない。
ここがどこだか知っているけど、何の場所なのか分からない。

だって君は、
猫だから。

君は、ここを巣にしている野良猫。
飼い主の元を逃げ出して、元の自由な野良猫に戻った。

昼寝をジャマされても、機嫌を悪くすることでさえ面倒な猫。
自由気ままに、あり余る時間を弄ぶ野良猫。

私はね、
君に認められた数少ない人間の友達。

君のテリトリーに入っているけど、

君は知ってるよね。
私は君に危害を加えない。

知っているよね。
変なチョッカイをだして昼寝を邪魔しないって。

もしかしたら覚えているかな?
美味しい餌をくれた人だったこと。

薄眼を開いて、私を見る。

ちゃんと見て。
いつもと違うから。
何が違うか分かるかしら?

そう。

今日はね、君を繋ぐ首輪を持っている。
野良猫の生活は、今日でおしまい。

私の家に連れて帰るよ。
明日からは、ちゃんと飼ってあげるね。
この前みたいに、簡単に逃がしてあげないよ。

首輪がどんなものなのか知らない君。
目に映るのは、首輪よりも餌。

君の大好きな餌を手に乗せる。
君の敏感な目と鼻が、餌に反応する。
手に餌を乗せたまま、君の前にしゃがみこむ。
君は椅子から飛び降りて、5、6歩だけ近づいて、大好きな餌にたどり着く。

手に乗せた餌を覗きこむ野良猫。
私の手をペロペロと舐めた。
もう、なついちゃったんだね。

いい子。

餌を食べながら、首輪を嵌められる。
決して外せない首輪、って気づかれる前に。
首輪をキュっと締める。苦しくない程度に。

野良猫は、餌を食べ続けている。

餌がなくなって、君は元の場所に戻ろうとする。
やっと気がついたね。

首輪を嵌められてるね。
自由が奪われたんだよ。

逃げようとしてごらん。
どこにも逃げられないから。

逃げようと思う気持ちがなくなるまで、ずーっと待っててあげるね。
ただリードを握ったまま座っているだけだから。
暇つぶししていれば、君は、そのうち諦める。

モウ ニゲラレナイ

あ。言い忘れてたかな?
本気で逃げたほうがいいよ。
そうじゃないと、君を飼い猫にしちゃうから。
そうじゃないと、後から君は後悔するから。

ん?
飼い猫でもいいの?
野良猫から飼い猫になるのって、何かが変わるの?
何も変わらないの?

逃げることを諦めた君。
同意してくれたんだね。飼い猫になるって。

それじゃあ、今から君は飼い猫。
野良猫との違いを、ちゃんと教えてあげるね。

そう。

分かる?
分からない?

私は飼い主。
飼い主の義務を果たさないとね。

これから、君のこと、、、





去勢してあげる。
クスクス

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君の心拍数がわずかに上がってきた。
何か悪い夢を見ているように、汗がにじんでいる。

モウ ニゲラレナイ
という言葉が、頭にこびりついているね。

それ以外、忘れちゃったのかな?
それとも、忘れたいのかな?

モウ ニゲラレナイ

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今日は何の日だったか覚えてる?
それとも、忘れちゃった?
もしかして、私にも忘れて欲しかった?

残念ね。
忘れてないよ。

今日は、君を去勢する日だったよね。

去勢されたら、君はオスではなくなる。
もちろんメスになるのでもない。

残念ね。
オスでもメスでもないの。

メスから無視される存在になる。
オスとしての価値がゼロになるってこと。

オスからも仲間はずれにされてしまう。
居場所すら奪われて、孤独な存在になる。

肉体的な快感を奪われて、
二度と気持ち良く射精することはできない。

オスでもメスでもないなら、君はいったい何?

教えてあげる。
君はね、精神的な快感に心も体も委ねるしかない存在。
だって、肉体的な快感を失ってしまったから。

カワイソウネ

そうだよ。
マゾになるしかないってこと。

ほら。
マゾになりなさい。

なれないの?

ほら。
はやく。
マゾになれって言ってるでしょ?

去勢の前に、マゾになって、私を笑わせなさい。
できるでしょ?

ほら。
ほらほら。

昔っからマゾになりたかったんじゃなかったの?

何をためらっているの?
マゾになる以外に、何になれるの?




グズ。

さっさとマゾにならないなら、
マゾになる前に去勢しちゃうよ。

いいの?
本当にいいの?

いきなり去勢するのは可哀そうだから、
マゾにしてから去勢しようと思ったのに。

去勢が先だとね、
とっても苦しくて辛くて、
一生忘れられない苦痛として記憶に刻まれる。

そんなの嫌でしょ?

まあ、マゾになるのが先だとしてもね、
とっても苦しくて辛いってことは全く変わらない。
だけどね、一生忘れられない甘美な瞬間として記憶に刻まれる。

どっちを選ぶの?

君の返事、もう待つのはやめた。

早速、去勢を始めましょう。
この去勢は、外科手術ではない。

君の潜在意識を操作するだけ。
だから、肉体的には痛みを伴わない。

去勢が終わったら、女性を見ても、セックスの対象として感じないよ。

覚悟はいいですか?
できてなくっても始めますけどね。

君にとって射精って何?
快楽? それとも生殖?

これからは、射精をするのは、「女性の体内」ではない。
女性の脚元で、君の分身である精子を無駄に捨てさせる。

精液が十分に溜まってしまったら、
これ以上溜めても価値がない。




処分してあげる。

君の分身は、無駄に捨てられる。
捨てられた後に、私の靴で踏まれる。
私は、その靴で道路を歩く。
タバコの吸い殻や空き缶が転がっているところも歩く。

惨めだね。

また溜めてしまったら教えてね。
毎回々々、同じように処分してあげるから。

ちょっと可哀そうでしょ。
でも、ちゃんと処分できるようになったら、ご褒美をあげるよ。

お誕生日や記念日だけは、
私の素足に射精させてあげる。
嬉しいでしょ?

それ、とっても気持ちいいんだよ。

もしかして、どこに射精しても同じだと思ってる?

ふーん。
思っているんだ。

じゃあ、そんなことないって教えてあげる。

誕生日とか特別な日だけ、
私の素足に射精させてあげるね。

そして、
君の精液から、体温を感じとってあげる。
生命の持つ温もり、感じてあげる。

アッタカイネ

って言われるだけで、君は幸福を感じるよ。
いつも味わうことのできない幸福を、体中で感じるんだよ。

でも次の日からは、
床に捨てさせる。
いつもと同じように。

だってこれは、単なる処分だから。
これが日常だから。
クスクス。

----

ほら。
去勢が終わった。

これからは、射精のことを「処分」って呼ぼうね。

ほら。
今日が最初の処分の日。

ほら。
そこのマゾ。
聞いてるの?

これから、命令してあげる。
ちゃんと命令に従うんだよ。
できるでしょ?



ほら。
泣きながら処分しなさい。

惨めな処分が癖になるまで繰り返して、
本当に精神的に去勢してあげるからね。

去勢され始めた気分はどう?
もっと徹底した去勢、してあげるね。

あはは。

貞操帯をつけて、処分するときだけ解錠してあげようか?
10日以上溜めさせておいてから、
無言で腕を拘束して、無言で貞操帯を解錠するの。

できるだけ時間をかけず、できるだけ快感を与えない。
笑顔も言葉も、何も与えない。
ただ事務的に、淡々と作業するの。

そして、、、
射精が始まった瞬間に手を離す。

苦しいよ。
覚悟できてる?

じゃあ、処分、しましょうね。

そうね、、
たった2分で処分しましょうか?
クス。

知ってるかな?
ギリギリまで溜めちゃっても、たった2分で射精させるとね、、、
どうなると思う?

溜めていた精液の半分くらいしか出ないんだよ。
出させるのは半分だけ。
残りの半分は、処分されずに残っているの。

長い時間をかけて、いっぱい溜めておいたのに、、、
短い時間で射精させられると、、、
出した精液の量が少なくて驚いちゃうんだよ。

クス

もし、私の手際が悪かったり、
君の体調が悪かったり、
何かの理由で2分が経過したら、そこでオシマイ。
そのまま貞操帯を嵌めちゃうの。

だから、処分の日にはストップウォッチ用意してあげる。

君の目の前にぶら下げてね、
2分経過したら教えてもらうの。
君が自分でタイムキーパーをするんだよ。

あはは。

焦っちゃダメ。

楽しみだなぁ
君が涙声で言うんだよ。
「2分経過しました」って。

残念ね。
次は、また明日ね。



そんな惨めな処分でも、
二週間くらい溜めさせておけばね、、、
君は、オネダリしちゃうんだよ。

「処分してください、、、お願いします、、、」
ってね。

あははは。

2分以内。
射精が始まると手を離される。
床に捨てられた精液は、靴のまま踏みにじられる。

君の体には、疼きの熱が、半分残ったまま。
疼きを解消することもできず、次の処分を心待ちにするんだよ。


君は、何回かかるかな?
精神的な去勢が完了するまで、何回かな。

床に捨てられた精液が、
綺麗に磨かれたハイヒールで踏みにじられる。

その光景に喜びを感じてしまったら、
ほんの少しでも感じてしまったらね、
君の去勢は始まっている。

----

この暗示、繰り返して聞いてるんですか?

ねえ、教えて。
君の去勢は、今、どこまで進んでいますか?



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