成人向け催眠小説 「ココニ救イハアリマセン」






「あら、お帰りなさい」

「ふぅん、そう・・・もうそこまで進んじゃったの?」

「くすくすっ・・・えぇ、そうね。もうそろそろかしらね」






あぁ、お待たせしました


ごめんなさい

頭ごしの会話などと不躾でしたね


え?今話してたのは・・・ですか

気になさらないで下さい

大したことではありません

くすくすっ


ところで、今日はなんの御用でしょう

やはり気になりますか?

ご自分が「呪われた」こと


そうですよね

あまり、いい気はしないでしょうね


・・・わかりました

「呪い」を解いて差し上げましょう

えぇ、最後のチャンス、です

そんな簡単に解いていいのか・・ですか?

くすくすっ

まるで解かれたくないようなおっしゃりようですね

でも駄目です

これは決まりですから


「ユリシーズ」ってご存知ですか?

とてもとても珍しい

とてもとても美しい

幻の蝶

ユリシーズを一度見れば幸せになれる
ユリシーズを再び見れは幸せは逃げる
ユリシーズを三度見たものだけが永遠の幸せを得る

そんな伝説の蝶です

それにならって、2度目は開放と決められているんです


もし、あなたがもっともっと救いのない最低のマゾブタに堕ちたいのでしたら

どうぞ3度目にご期待ください

えぇ、どうせ堕ちるなら高いところから突き落とされるほうが・・・ねぇ?

くすくすくすっ


さ、そこにかけて・・・よろしければお茶にでもお付き合いくださいな

ひょっとしたらこれでお別れかもしれないんですから、それくらいよろしいでしょう?


ありがとうございます

素直で優しい・・・そんなあなたは好きですよ

くすくすっ

照れてらっしゃるんですか?可愛いですね


さ、お飲み物をどうぞ

美味しくなるように特別なおまじない、してあげました

私の想い、たくさんこめましたから、味わって召し上がってくださいね

くすくすっ





美味しい?





そう・・・良かった


少し、お話にも付き合ってくださいね?

そうそう、お話と言えば最初に私がしてた会話、気にしてましたね


誰とお話してたかって?

私とです

あなたに取り憑いた私

あなたを蝕み、同化しようとする呪いとしての私

そんなものいない・・・ですか

本当に?


感じませんか?

・・・「背中に、視線」

くすくすくすっ

小さい時

いいえ、大人になってからも

怖いお話を聞いた時

怖い怖い映画を見た時

怖い怖い怖い本を読んだ時

その後に

・・・お風呂で髪を洗っている時

誰かの視線を感じたこと、ありますよね?


くすくすっ


私は「そこ」に宿るんです

そして、あなたを見ていましたよ?

一人で夜・・・この画面に向かっている時

・・・オナニー中にふと我に帰った時




今も



くすくすくすっ

振り向いても無駄です

あなたからは何も見えません

えぇ、あなたからは

こちらはしっかり見せていただいてますけれど


いつも、いつでも


あなた、とってもはしたない姿を晒すんですね

快楽に蕩けただらしないお顔も

マゾ犬の変態オナニーの一部始終

見せていただいてます

その、報告をもらってたんです

くすくすくすくすっ

どうしたんですか?

息、荒くなってません?

どうして?

興奮したんですよね

見られて

くすくすっ




この変態



あぁ、ごめんなさい

それもこれも、私のせいですものね

私の「呪い」のせいですものね


えぇ。ご安心ください

すぐに解いて差し上げます


それでは、私の言うことに従って下さいね?

素直な良い子のあなたなら


できますよね?


はい、良いお返事♪


くすくすっ


では、始めますね



まず、イメージして下さい

あなたの

肩のあたり

背後から視線を感じる

そのあたりです

そう・・・視線を、感じて

見ているヒトが、本当にそこにイルように・・・イメージ・・・

あなたの後ろの「私」はどんな姿?

髪は?

口は?

背は?

足は?

手は?

声は?



目は?




ほら・・・想像しなさい

強く・・・強く・・・

想像の中で、触れることができるほどに

体温も、柔らかさまでも

匂いまでも


霧よりも水

水よりも氷


固めたほうが、取り易いでしょう?

だからほら・・・イメージ・・・

視線を感じて

ほら・・・後ろにイルよ

ほら・・・首筋に、イキ



ふぅ〜っ


くすくすくすっ

ゾクゾクッ・・・てしたね

気持ち、良かったね

ほら・・・耳に熱い・・・イキ


ふぅ〜っ


ほら・・・耳に・・・舌


くちゅっ


くすくすくすっ

どうしたの?

やらしい顔して

マゾの顔になっちゃってるよ?

変態

スケベ

淫乱

くすくすくすっ

あ〜ぁ

なんて顔してるの?

蕩けた顔

ダメだよ?

溺れちゃ

ダメダメだよ?

負けちゃ

ね?

これから、それを

「私」を

祓うんでしょう?


くすくすっ

うん、わかってる

誘惑・・・すごいんだよね?

妄想が止まらない

えっちな悪戯・・・いっぱいいっぱいされてるんだよね

後ろから

あなたが想像した「私」

あなたが創造した「私」

強く強く想像した

強く強く強く創造しちゃった

「呪い」

触れてしまえそうなほど

強く強く強くしちゃったね

くすくすくすっ

ほらぁ・・・頑張って

負けちゃダメ

負けちゃったら・・・取り返しのつかないところまで

戻れないところまで



引きずり堕とす




くすくすくすっ

ねぇ、今、どこ責められてるの?

耳、くちゅくちゅっ?
首筋ぺろぉ?
わき腹つつぅ〜〜〜っ?
ち・く・び・コリコリぃ〜っ?

ほら、オチンチン・・・狙われてるよ?
あ〜ぁ、お尻までぇ・・・


くすくすっ
あはははっ

ねぇ

おかしくなりそう?

おかされそう?


だめだよ

感じちゃ

快楽に負けちゃ

壊樂に負けちゃ




壊されちゃうよ?




戻りたかったんじゃないの?

真人間に

惨めで無様なマゾ犬はおしまい


立派な立派などこに出しても恥かしくない真人間

現実の、肉のカラダを持った可愛い可愛いオンナのコに愛されたくないの?


このまま負けちゃったら


卑猥で悲惨などこにも出せない恥かしいマゾ犬

妄想の、肉のカラダを持たない怖い怖いオンナのコに壊されちゃうよ?

それとも・・・



ねぇ、今、何を想像した?



ねぇ、今、何を創造した?



前に言ったよね

「呪いは快楽」

「快楽は呪い」

意識すればするほどに

強く強く強く強く強く強く

「私」はあなたを喰い潰す


あ〜ぁ・・・終わっちゃった


最後のチャンス


あなたが救われる最後の最後のチャンス


手放しちゃった

え?

まだ負けてない?

そう?

本当に?

でもダメ

だって・・・





飲んじゃったでしょ?





私の想いがこもった飲み物を

私の呪いがこもった飲み物を


いざなみが黄泉の国の食べ物を口にして、死に囚われたように
エウリュディケがタルタロスの石榴を口にして、冥府に曳かれたように


異界の食物を口にしたものは帰れない

救われない

巣食われる

異形のモノに


だからもう、あなたは手遅れ

自分で呪いを強くして

呪いの食物を取り込んで

快楽に溺れて

壊れなさい


「堕ちた」



くすくすくすっ
あははああははっあっはははあはははははああっははははっ

認めた

受け容れた

例え心の片隅ででも


お前の負けだ


さぁ、「私」の獲物

さぁ、「私」の供物


従え

永遠に私に搾取され、喰われ続ける餌になれ

代わりにくれてやる

地獄のような快楽を

天国のような苦痛を


さぁ、私の奴隷

もっともっと「私」を強くして


もっともっと壊れて


さぁ・・・誓いなさい


「ボクはあなたの奴隷です。呪われた最低の変態です。
 快楽に溺れます。呪いに溺れます。
 理性を食べて下さい
 尊厳を犯して下さい
 狂うまで
 狂っても
 侵して下さい
 魂の一欠片も
 細胞の一欠片までも
 全て呪って、染め上げてください
 全て快楽に、染め抜いてください
 ボクはマゾです
 永遠に救われないマゾ犬です」


ほら


言って

いって

逝って



逝け




くすっ
くすくすくすっ

あはははははははっ

ねぇ?

最初に言ったでしょ



「ココに救いはありません」






































暗黒催眠空間トップページ