第七話

   

  「くくくく。」

「きゃあーっ、いやあ!」

 

  穴のなかに落ちて、もうどうもがいても逃げ場はなかった。

 

  女子小学生の真奈美に手下にされた純三が、女子高校生の雅也野に背中からとびついていた。雅也野の三つ編みにしている長い髪の毛を両手でそれぞれわしづかみにしながら背中に抱きついていた。

 

  すぐに真奈美も穴におりてきて、純三をそそのかすのであった。

 

  「うふふ、おにいちゃん、手伝ってあげる。」

 

  真奈美は純三のはいていたズボンを、ベルトをゆるめて脱がせ、またトランクスもずりおろさせて性器を露骨にしたのである。さらに雅也野のはいているスカートのホックもはずしていた。

 

  「おにいちゃん、おちんちんをこの子のはいているパンティーにつっこませるのよ。」

 

  雅也野のはいていた下着の後ろの上裾が真奈美によって引っぱられて、すでに出かかっていた精液ごと命令通りに純三の性器が入れられたのであった。真奈美にぎゅっと性器を握られ、また指で股をまさぐられて純三はさらに興奮し、とうとう精液を大量にその場に出してしまった。

   

  どくどくどくっ、じゅるじゅるじゅるーっ。

   

  「ああ…。」

ついに雅也野は自分の下着やお尻を男の精液で汚されてしまった。興奮しながらも純三は雅也野の首に後ろからかみついて血を吸いはじめた。

「くくく…、くくく…。」

 

  ショックで雅也野はその場に首をがくっともたげて気絶してしまった。純三は構わず雅也野から血を吸い続けたり、雅也野のおさげ髪を分けているヘアラインや三つ編みの黒髪を舌でなめたりしていた。

 

  「おいしいでしょう。こんな女の子の味は。」

 

  純三も前髪を後頭部でひとまとめにして後ろの髪といっしょに腰までおろしていたが、その髪をポニー・テールの真奈美がなで続けていた。

   

   

  百合子と孝子は妖怪研究所をあとにして電車に乗っていた。

 

  「ね、あの子、ほら…。」

「もしかして、雅也野さんかしら。」

「あの後ろ姿なら絶対そうよ。」

「この駅に用事があるのかしら、それともこっちへ引っ越したとか。」

 

  ちょうど、止っていた駅のホームで二本の三つ編み髪にしている雅也野の姿を二人は見つけていた。髪を編んで毛先をとめている黒いヘアゴムも彼女のお尻の上にあり、その毛先もスカートの下裾を超えていた。

 

  電車のアナウンスがあり、停止信号で発車できないためしばらく停車しているとのことだった。

 

  「ね、ちょうどいいわ。雅也野さんに声かけてみようか。」

「そうね、まだ改札口まで行ってないみたいだから、あっ。」

「どうしたの。」

「雅也野さんが、男の子の腕をひっぱっているみたいだわ。」

「ほんとうだわ、いったいどうしたのかしら。」

 

  百合子と孝子はすぐにその駅のホームに降りて雅也野の後を追おうとしていた。事実、雅也野は男子学生の腕を強引に引っぱって、しかもホームにある連絡階段のかげに隠れて目立たない便所に連れていったのである。

 

  「女子便所に入ったわ。」

「男の子をいくらなんでも女子便所につれこむなんて…。」

 

  その便所の一室に雅也野は入ったようで、百合子と孝子はその外側にいて中のようすをうかがっていた。

男子学生を連れこんだ雅也野は、その男子学生を壁に背中をぶつけさせながら脅かしていた。

 

  「あんた、わたしのことじろじろ見て興奮していたでしょ。」

「えっ?ぼくは…。」

「おとなしくしなさい。」

「うっ!」

「ふふふふ。」

 

  雅也野ににらみつけられた男子学生は身動きができないようになり、雅也野が男子学生のベルトをはずしてズボンや下着をまた脱がしていたのであった。

 

  「ほうらね、こんなに下着がぐちょぐちょに濡れているじゃない。おちんちんも立ってるわね。」

「ごめんなさい、たまたま目についただけだったから…。」

 

  外でようすをうかがっていた二人だが、それらの言葉に動転して何も言えない状態になってしまった。

 

  「くくくく。」

「うわあーっ!」

 

  雅也野の口から牙が出て来て恐ろしい形相になった顔を見た男子学生は腰をぬかしたようになった。すぐに雅也野が男子学生の露骨に出ていた性器にかみつき、しゃぶり始めた。

 

  「うふふふ、おまえのおちんちんにわたしの唾液が逆流して体内に入れば、おまえはわたしの思い通りに動くようになるのよ。うふふふ、だんだんたってきたわ。これでわたしの唾液が入るようになるわ。やっぱりね。わたしの髪の毛を見て興奮するわよね。」

「うう…。」

 

  百合子と孝子は、雅也野が恐ろしい行為をしているとわかり、その便所を抜け出して階段の下に隠れていた。

 

 

 するとしばらくして、男子学生がうつろな歩き方で出てきた。しかも急に髪の毛が長くなっていて首の両側に黒いヘアゴムをゆわえたおさげの姿で、髪の毛を腰まで垂らしていたのである。そしてその後から雅也野も出て来て三つ編みの髪もほどいていて、お尻を覆うくらいその黒髪を背中におろし、ひろげていたのであった。先

ほどまで三つ編みの毛先をとめていた黒いヘアゴムをその男子学生に貸していた。ちなみに面識はなかったが同じ学年である。

 

  「雅也野さんは、もしかして…。」

「こわいわ。もう話しかけにくいわ。」

 

  雅也野も侵略されて宇宙人の手下になっていると二人とも悟ったのであった。

   

   

  寝泊りしていた公民館に戻ろうとしたところで、二人はまた奇妙な光景に出くわしていたのであった。

 

  「ゆうべ、いっしょに泊っていた女の子たちが…。」

「みんな、ようすが変だわ。」

 

  事実、いっしょに泊っていた他の者たちがうつろな表情で列をなして歩いていたのである。みな、長い黒髪をひろげていた。そして、なお妙なことが起った。近くを通っていた犬がその場に突然倒れたのである。さらには、猫もまた少女たちに近づくと自ら倒れてしまうのである。

 

  「なんか、わたしたちも眠くなってきたと思わない?」

「たしかに、ゆうべからほとんど寝てなかったから…。」

 

  とうとう、百合子と孝子の二人もその場に倒れたのであった。

 

  少女たちの発していた長い髪の毛の香りが、実は近くにいる者を次々に眠らせてしまうのであった。もちろん、侵略者の手下どうしになっている少女たち同志では倒れることはない。

 

  「うふふふ。わたしたちはもうこわいものはないわ。いいわね、この地球をみんなで乗っ取ってしまうのよ。」

 

  主犯格である、女装している雅美がそのように言うとほかの者も一斉にうつろなまま一礼するのであった。少女たちはみな雅美によって手下にされてしまったのである。

   

   

  その間にも、侵略者の手下になった少年少女たちは、次々に仲間をふやしていた。男の子は女の子を襲い、女の子は男の子を襲って髪の毛を長くさせ、手下にしていった。

 

  いずれ、日本じゅうの子供たちがこのデビルヘアーという宇宙の侵略者によって、みな手下になってしまうようになる日も遠くはなさそうである。

   

  将来は、男の子も女の子も全員、髪の毛を少なくとも腰まで長くしているという時代が来るかもしれない。昔は平安時代などのように、日本人はみな豊かな長い黒髪の持ち主だったのだから、いずれそのような時代に還ってゆくであろうと。

 

  (おわり)

   

  このお話はいったん第一部として終了致します。また第二部として再開するかもしれませんが、別な角度でまたおりを見て。

 




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