第五話

   

   

  「うふふふふ。」

 

  公民館に集まっていた少女のなかには、ひとりだけ侵略者の手先になっている男の子が女装して紛れこんでいた。

しかも、そのなかでいちばん髪の毛を長くして二本の三つ編みに結った姿であった。

その部屋に、もうひとり同じ場所で寝泊りすることになる者が入ってきた。

 

  「あの…。」

「はっ。」

 

  あわてて、おろしていた下着をあげ、スカートをはき直して入って来た少女の前に向き合った。

 

  「ここに入ることになりましたので、よろしくお願いします。」

「こちらこそ。」

 

  侵略者と同じ部屋に割り当てられた少女は小学生高学年ぐらいの少女で、白いリボンでひとまとめにくくっていたポニー・テールの髪はお尻に届くぐらいあるので、ほどけばひざまで届きそうな少女だった。

 

  「うふふふ、おいしそうだな。」

 

  さっそく、毒牙が出かかってくるのであった。

 

  「あの、お名前なんていうんですか。」

「あっ、わたし?坪田雅美(つぼた・まさみ)っていうの。あなたは?」

「矢木里美子(やぎ・りみこ)といいます。」

「そう、よろしくね。」

 

  そこに、また管理人がまわってきたのであった。

 

  「おじゃまします。ようやくおふろがわきましたが、そんなに広くないのでふたりずつ順番に入っていただきます。どうしますか?早く入ったほうがいいでしょうか。」

「うーんと、わたしたち髪の毛長くて洗うのに時間がかかるから、あとでもよろしいですわ。」

「そうね、ゆっくりできるほうがいいから。」

 

  雅美のあとにすぐ里美子も同調していた。

 

  「それだったら助かるわ。早く入りたいという希望の人達が多いから、あなたたちはいちばん最後ね。」

   

  こうして、順番に入浴を少女たちがすませていた。

 

   

  孝子と百合子も、いっしょに上がってすぐにまた寝床に入っていた。しかし、寝ようと思っても寝られなかった。

 

  「ねえ、孝子さん、この頃世の中でおかしなことばかり起こっていると思わない?」

「そういえば、そうね。学校でもうちの中でも、どっかおかしいわ。」

「たしか、弟さん、いたよね。」

「ああ、悦樹のことね。ゆうべ、トイレに行こうとしたら、その前の洗面所にいて変なことしてたわ。」

「変なことって…。」

「女の子みたいな長い髪の毛のカツラをどこで手に入れたのか、しかも女もののヘアブラシでけんめいにその長い髪をといていたのよ。それに両方の手首に黒いヘアゴムを巻いていたわ。これもどこでやりかたを覚えたのか、三つ編みまでやりだしたの。」

「もしかして、その長い髪って。」

 

  百合子は、自分の兄である純三のことも思い出した。

 

  「みっともないから編んだままでそのカツラをはずそうと思ったんだけど、ところがとれなくて、しかも悦樹は痛いよ、痛いからやめてって言い出して、はずれなくなっていて…。」

「それ、もしかしてカツラじゃなくてほんとうに伸びた髪の毛かもしれないわ。私の兄もそうらしいのよ。」

「えっ?百合子さんのおにいさんも?」

「そういえば、紀美也くんが急に髪の毛を長くしていたし…。」

「もしかして、男の子の間で起こっている病気なのかしら。」

「そうかもしれない。ちょっと調べに行ったほうがいいかもしれないわ。」

「そうね。この部屋、暑苦しいし、こっそり抜けようか。」

 

  管理人が入浴している間、こうして百合子と孝子は、一連の事件を究明するべく、公民館をこっそり抜け出したのであった。

   

   

  「お待たせ。最後のおふたりさん。おふろどうぞ。」

 

  管理人に呼ばれた雅美と里美子が、揃って脱衣所に向かったのであった。

 

  「里美子さん、お先に入ったら?わたし、髪の毛をまとめるのに時間がかかるから。」

「あ、でもわたしも髪の毛まとめるし。きのう洗っているから、今日は洗わないわ。雅美さんこそ、先に行ったら?」

「そう、じゃあ、わたしはなかで髪の毛まとめているから。」

 

  脱衣所では、自分の正体が男であることを隠すために里美子に対して背中を向け、早々と裸になるとタオルを身体に巻いてツイン・テールの三つ編みに結った髪を垂らしながら浴室に入っていた。

そのあと、里美子はゆっくり自分のポニー・テールの髪をそのままタオルにまとめて浴室に入った。すでに雅美が浴槽のなかに入っていた。

 

  「すみませんお邪魔するわね。」

「どうぞ。」

 

  かけ湯を終えて里美子も浴槽に入り、雅美と向かいあう形になった。

 

  「ねえ、里美子さんってすごくきれいでかわいいわね。」

「えっ?とつぜん。雅美さんも背が高くてすてきだし。」

「そう、ありがとう。そしたら、ちょっとお願いがあるの。」

「いったい、なにかしら。」

「ちょっと手首をかして。」

 

  浴槽のお湯のなかで、雅美は左手首で里美子の右手首をつかみだした。そして、自分の股のところへ近づけていったのである。男の性器にじかにさわらせようとしたのである。

 

  「あの、いまなにを…。」

「こうして、握ってみて、ほら、わたし、秘密があるの。」

 

  雅美は、自分の性器をとうとう里美子に握らせてしまったのであった。泡もぶくぶくと出ている。興奮して精液も垂れていたのである。

 

  「秘密って、雅美さんの秘密って、なんなの?」

「いっしょにそのまま立ち上がればわかるわ。」

 

  雅美が今度は里美子の肩をおさえつけて、お湯から上がろうとしたのであった。いっしょに里美子も立ち上がると、まだ握っていたままの実物を見て里美子はついに驚いてしまった。

 

  「きゃあーっ!」

「うふふふ。見たわね。」

「いやっ、きゃあ!」

 

  里美子の頭に巻いていたタオルをはずされ、おろされたポニー・テールの髪の毛を雅美にわしづかみにされてしまっていた。

 

  「逃げられやしないわよ。おまえもわたしの仲間になるのさ。」

「仲間って、あなたは…。」

 

  雅美もタオルをはずしてぱらっと三つ編みの髪を垂らし、その髪を舞わせて正面から里美の首に左右から巻きつかせるのだった。

 

  「うふふふ。」

「きゃあーっ!」

 

  雅美につかまえられた里美子は、雅美の性器も里美子のお尻に入れられてしまい、性行為をも無理やり強要させられていたのであった。

 

  「ふふふふ、これでおまえはわたしの思い通りに動くようになるんだよ。」

 

  雅美の大量に飛び出た精液が里美子の体内にも侵入してしまい、里美子の表情もだんだんこけてきてうつろになるのであった。

 

  (つづく)




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