僕は今、まどかさんの運転している車に乗っている。

三日目の朝にまどかさんは僕を迎えに来た。

僕の用意した二つ程のトランクを手早く後部座席に乗せ、僕も助手席に乗り込

んだ。

 

 

「こんな朝早くから来てごめんなさいね。早く圭一くんに会いたかったから・・・

ふふ・・」

 

「あ・・その・・」

こんな綺麗な人にこんな台詞を言われたら何て答えていいかわからなくなって

しまう・・・

 

 

僕がしどろもどろになっていると、不意に話かけられた。

 

「そういえば、お父さんとお母さんにあいさつはしてきたの?」

 

「あ、はい。でもまた実家には帰りますけど。」

 

こう答えると同時にまどかさんの眼が変わったのを僕は見ていた。

 

「あんな家にはもう帰らせないわよ。」

 

とても・・とても冷たい声で、けれどもはっきりした声でまどかさんは僕にこ

う言った。

 

「え・・・?」

 

ついさっきまでの和やかな空気が一転、とても重苦しいものになってしまった。

 

僕・・まどかさんを怒らせる様な事いったかな・・?しかしそれを本人に確認

するような勇気は僕には無かった・・・

だって・・まどかさんの眼が何の感情も籠もって・・いや、唯一読み取れるも

のは何かに対する憎悪のようなモノを感じた。

 

 

しばらくの沈黙の後まどかさんは何事も無かったかのような明るい声で目的地

に着いた事を教えてくれた。

 

「ほら、着いたわよ。」

 

車から降りるとそこには、本当にここに住んでもいいの!?と聞きたくなるよ

うな豪邸が目に入ってきた。

 

「さぁ、入って。今日からここがあなたのお家よ。」

 

「は、はい!すごいな!」

まどかさんに促され、僕は嬉々として家に入っ・・・たっ・・・

 

 

 

 

 

「・・・ん?う・・・ん・・・あれ?ここは・・」

 

頭がボッーとぼやける。辺りは真っ暗だ・・・窓が無いのかな・・?

というか何で僕はこんな所に・・・

確かまどかさんの家に入ってすぐに意識が無くなったような・・・だとしたら

ここもまどかさんの家なのかな・・・

 

僕が不安に身を縮こませていると急に眩しすぎる光が僕を襲った。

「うわっ!!!眩しい!」

思わず手で目を隠し、指の隙間から不意に光が溢れた方を見た。

 

「・・・ま、まどかさん?」

 

「お目覚めね。私を半日も待たせるなんて悪いコね。」

 

光の方角にいたのは間違いなくまどかさんだった。

光にも目が慣れよく見てみると・・・し、下着!?まどかさんは下着しか付け

てない!?

 

 

「さぁ、今からあなたは私のモノよ。」

 

まどかさんはこんなとんでもない事を言いながら僕に近づいてくる。

 

薄暗くてはっきりとはわからないけど僕は大きめのベッドの上にいる、しかも

手足には枷が・・・

 

そうこうしているうちにまどかさんが真横まで来てしまっていた。しなやかな

細い指で僕の体に触ってくる。

 

「う・・あっ・・!」

 

思わず女の子のような声をあげてしまう。恥ずかしい・・・

 

「ふふふ・・感度は良好ね。ほらどんどんいくわよ。」

 

その言葉と同時にまどかさんの手が下半身に下がり、僕の股間をいきなりわし

ずかみにしてきた。

 

あまりに突然の事だったので僕は軽いパニック状態に陥り全身をばたつかせた。

 

「暴れるんじゃない!!!」

 

いきなり怒鳴られ体が強ばった瞬間と同時だった。僕の頬に強烈な衝撃が襲い

掛かった。

「ひぐぅ・・・!?」

 

まどかさんの白くて長い腕が、しなる鞭のように飛んでくる。

 

「私の言う事聞く?」

 

「い、いたい・・・」

 

僕がそう喋ると同時に再び僕の頬に強烈な一撃が加えられた。

 

「私の言う事聞く?」 

 

「ゆ、許して・・」  

 

何がいけないんだろう・・・。三度目のビンタが飛んでくる。

 

「私の言う事聞く?」

 

僕は涙を流しながら怯えた子犬のように、目の前の強者に許しを請う。

 

「い、言う事聞きます・・・もうぶたないで・・」

 

途端、まどかさんは先程まで家畜を躾ける鞭の様に振るっていた腕で、まるで

聖母のように僕の頭と体を包み込んでくれた。

 

「そうよ。いい子ね。あなたは私の言う事だけを聞いていればいいの。余計な

事は考えちゃダメよ。わかった?」

 

「はいぃ・・・」

僕は抱きかかえられたまま、まどかさんの言葉に返事をする。逆らったらまた

ぶたれると分かっているから・・・

 

「よろしい。それじゃ今度はあそこにあるランプを見なさい。」

 

 

 

 

続く




暗黒催眠空間トップページ