『大きな数』03

【Bいよいよ理奈登場】

「そうだね。じゃあ、次は完璧に言えるように、またいっぱい練習しようね」
涼子先生にそう言われると、優衣は「うん」とにっこり微笑みました。

「次はそうねー。うーん、じゃあ目が合った理奈ちゃん。暗唱してみて」
「やったぁ!ついに私の番が来たっ!」
理奈はそう叫びそうなのを必死でこらえて、
「はいっ!」と自信たっぷりに返事をしました。


≪さあ、お待ちかね。「数を数える場面」よ。時間操作して焦らしてあげるから、
たっぷり楽しむのね。ふふっ。≫


「一、十、百、千、万。億、兆、京(けい)、垓(がい)、禾予(じょ)、穰(じょう)。
溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)。
恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)…」


≪はいっ。ここで一回、寸止めしちゃうよ。二回めの絶頂、期待してた?あの言葉を聞いて、
全身がびっくんびっくんしちゃう、ものすごい快感を味わいたかったんでしょ?ふふっ。
でも、そう簡単に絶頂されたら、私としては面白くないのよ。理奈ちゃんは算数が得意だから、
すらすらとあっという間に暗唱しちゃう。そうすると、すぐにあなたの快感が終わってしまうよ?
この音声を聞いているあなたは、そんなの求めてないわよね?

だから、我慢して、我慢して、我慢して、我慢して、我慢して、我慢して…気が狂いそうなほど
いっぱい我慢した後に味わう絶頂を、あなたに味わってもらいたいのよ。意地悪してるんじゃない
のよ?やるからには、「特上のサービス」をしてあげたいだけ。

絶頂した後、きっとあなたはこの音声の虜になるわ。何度も何度も、あなたはこの音声を聞きにくる
はずよ。その状態になれたら、もうあなたの人生は「幸せ一色」に染まってしまうわ。どんなに辛い
ことに遭っても、大して気にならなくなる。生きているんだもの、いろんなことがあるのは当然。
ちょっと転んだけど、また立ち上がればいいや、って思えるようになる。

この音声に巡り合えたあなたは、自分の精神状態を「最高の状態」にリセットできる方法を手に
入れた、とてもラッキーな人間よ。あなたは「幸せな体験」をたくさんするために生まれてきたの。
身の回りに起こることがすべて幸せにつながるんだと思えるかどうかは、あなたの捉え方次第。
でも、それって慣れるまでに時間が必要かもしれないわよね?だけど、何度もこの音声を聞いて
トレーニングしていけば、気付いた時にはあなたの人生は「幸せいっぱい」になっているはずよ。
いいえ、そうなるしかないのよ、私の力にかかればね。ふふっ。じゃあ、これからたくさん
イタズラしてあげるから、期待してね。時間よ、戻りなさい!≫


「一、十、百、千、万。億、兆、京(けい)、垓(がい)、禾予(じょ)、穰(じょう)。
溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)。
恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)…」


≪はいっ。二回めの寸止め。まだまだ余裕ね。時間よ、戻りなさい!≫


「一、十、百、千、万。億、兆、京(けい)、垓(がい)、禾予(じょ)、穰(じょう)。
溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)。
恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)…」


≪はいっ。三回めの寸止め。まだ余裕かな。時間よ、戻りなさい!≫


「一、十、百、千、万。億、兆、京(けい)、垓(がい)、禾予(じょ)、穰(じょう)。
溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)。
恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)…」


≪はいっ。四回めの寸止め。まだ余裕よね?時間よ、戻りなさい!≫


「一、十、百、千、万。億、兆、京(けい)、垓(がい)、禾予(じょ)、穰(じょう)。
溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)。
恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)…」


≪はいっ。五回めの寸止め。あれっ、ちょっと苦しそうね?でも、まだ我慢。
時間よ、戻りなさい!≫


「一、十、百、千、万。億、兆、京(けい)、垓(がい)、禾予(じょ)、穰(じょう)。
溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)。
恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)…」


≪はいっ。六回めの寸止め。結構苦しそうね?でも、まだまだ我慢よ?時間よ、戻りなさい!≫


「一、十、百、千、万。億、兆、京(けい)、垓(がい)、禾予(じょ)、穰(じょう)。
溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)。
恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)…」


≪はいっ。七回めの寸止め。苦しいよね?でも、まだ我慢だからね。時間よ、戻りなさい!≫

「一、十、百、千、万。億、兆、京(けい)、垓(がい)、禾予(じょ)、穰(じょう)。
溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)。
恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)…」


≪はいっ。八回めの寸止め。苦しくて仕方ないよね?ええっ?もう許してほしいの?
まだダ〜メ!時間よ、戻りなさい!≫


「一、十、百、千、万。億、兆、京(けい)、垓(がい)、禾予(じょ)、穰(じょう)。
溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)。
恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)…」


≪はいっ。九回めの寸止め。苦しくて苦しくて悶絶しちゃってる。とっても可愛いわよ。
もう一回寸止めした後、絶頂させてあげるわ。時間よ、戻りなさい!≫


「一、十、百、千、万。億、兆、京(けい)、垓(がい)、禾予(じょ)、穰(じょう)。
溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)。
恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)…」


≪はいっ。十回めの寸止め。まだ気絶しちゃダメよ?じゃあ、ラスト!時間よ、戻りなさい!≫


「一、十、百、千、万。億、兆、京(けい)、垓(がい)、禾予(じょ)、穰(じょう)。
溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)。
恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)…」

「不可思議(ふかしぎ)…」
「不可思議(ふかしぎ)…」
「不可思議(ふかしぎ)…」
「不可思議(ふかしぎ)…」


≪ほらっ、絶頂しちゃいなさい!≫


「[無量大数]!」


≪ふふっ。気持ち良さそうね。時間を戻していっぱい寸止めすると、いつもより気持ちいいでしょ?
まだまだ続けてあげるから、覚悟しなさい。≫

-続く-























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