「彩ちゃん、お姉ちゃんね、最近催眠術にはまっているんだー」

 

「そうですか」

 

姉さんは変わったものに興味を示すのはいつものことなので私は読みかけの本から目を離さないまま答えた。

 

「そうなの。それでね、彩ちゃんにお願いがあるんだけどー」

 

 姉さんの言葉を聴いて、私は読みかけの本を閉じため息をついた。もう次に姉さんが何を言うかわかってしまったからだ。

 

「彩ちゃん。実験台になってもらえないかな?」

 

 姉さんの予想したとおりの言葉を聴いて、私はまたため息を付いた。

 

 

 

 

『催眠術師の失敗』

 

 

 

 

いつも通り姉さんの強引なお願いを断りきれなかった私は、姉さんの部屋のベッドに座らされていた。

 

「それじゃあね、ちょっと目をつぶってもらえるかな?」

 

 どうせ姉さんは失敗するだろうし、下手に逆らって余計な手間をかけたくなかったので、私はおとなしく姉さんの言うとおりにした。

 

「ゆっくりと深呼吸して」

 

 言われたとおり深呼吸をすると、何か甘い匂いがすることに気が付いた。

 

 何、この匂い。頭がぼんやりする。

 

「頭がぼんやりしてきた?もう、彩ちゃんの体は彩ちゃんの意思では動かないよ。彩ちゃんの体はお姉ちゃんの言うことしか聞かなくなっちゃったよ」

 

 そんな事は無いと体を動かそうとしたが、私の体はもう指一本動かせなくなってしまっていた。

 

「姉さん、もういいでしょう。もう止めよう」

 

体が動かせなくなって、私は怖くなってきた。

 

「うふふ、彩ちゃん怯えてるの?可愛いな。大丈夫だよ。すぐに怖いのなんて分かんなくなる位気持ちよくしてあげるから」

 

「まずは、邪魔なパジャマを脱いじゃいましょうねー」

 

姉さんがそう言うと私の体は勝手に動き出し、あっという間にパジャマを脱いでしまった。私はパジャマの下には何も着ないので、少し小ぶりな乳房も、毛の薄いあそこも、みんな姉さんに見られてしまい、恥ずかしくてたまらなかった。

 

「今からお姉ちゃんが彩ちゃんの体に触るよ。お姉ちゃんに触られると、彩ちゃんはどんどんエッチな気分になっていくんだよ」

 

そんなことはないと、自分に言い聞かせるが、姉さんの手が首もとに触れると電気が走ったように体がビクッと反応してしまい、そのまま姉さんの手が脇腹、お腹と撫でていくと、私の背骨をぞくぞくとしたものが這い上がってきた。

 

 姉さんはそんな私の反応を楽しむように、ワザと胸やあそこを避けながら体中を撫で回していった。

 

 姉さんが手を離した時には、もう私の脳は確かな快感でトロトロに溶かされていた。

 

「もう体中気持ちよくなってたまんないでしょ。でも、お姉ちゃんはもう彩ちゃんに触って上―げない」

 

 体中が疼いて仕方が無かった。この状態でほっとかれたら気が狂ってしまうと思った。だから私は。

 

「お願い姉さん、もっと私のこといじめて。私をイカせて下さい。何でもいう事聞くから。もう切なくて我慢できないよう」

 

「うふふ。ようやく素直になったね。でもダーメ。お姉ちゃんは触ってあげないよ。だけど、このままだと彩ちゃん壊れちゃいそうだから特別に、お姉ちゃんの前でオナニーしてもいいよ」

 

「な、何?」

 

 姉さんの言葉を聴いたとたん、私の手は勝手に動き出し私のあそこをいじりだした。

 

「あん、はぁ、はぁ」

 

 私の指が私の大切なところをいじくっている。その度に、くちゅくちゅといやらしい音と快楽に蕩けた声が部屋に響く。

 

「んっ、ダメ。声、出ちゃう」

 

「うふふ、いやらしい声。ほら、もっと感じていいんだよ」

 

 姉さんの言葉に反応するように私の指はその動きを激しくしていく。人差し指で奥をかきだしながら、親指は粘液にぬれたクリトリスを押しつぶす。

 

「ひゃあ、気持ち良い」

 

 快楽に流された私の体は声を抑える事も忘れ、浅ましく腰を振り始めた。あそこに入れた指が一本から二本に増え、私が一番感じるところを引っ掻いた。

 

「っああ」

 

十分に高まっていた私の体はそれであっけなくイッてしまった。はぁ、はぁと息をつき、あそこに入れた指をくちゃくちゃと動かしながら私はベッドの上で余韻に浸った。

 

「彩ちゃん、気持ちよかったでしょう?」

 

「う…うん」

 

 余韻に浸っていた私は、姉さんの問いについ反射的に答えてしまった。

 

「そう、気持ちよかったんだね。それじゃあもっともっと気持ちよくしてあげるね」

 

「えっ、あんっ、ね、姉さん。もう許して」

 

 姉さんの言葉を聴いた瞬間、私の手はまた激しく動き出した。

 

「んふふ、別に彩ちゃんは何にも悪いことしてないんだから、謝らなくてもいいんだよ。それよりも、前の穴だけじゃ足りないよね?エッチな彩ちゃんは後ろの穴も気持ちよくなれるよね?」

 

「いやぁ、ん、くぅ。イクッ…イクゥッ」

 

 私の左手が御尻の方へ伸びて、迷わず愛液にぬれた指を肛門に突き刺した。そのまま、指を出し入れされ、延々と排泄をさせられているような不気味な快感を味合わされて、私は一気に絶頂まで飛ばされた。

 

「はぁ、ん、何で。指、止まらない」

 

 私の指は私がイッたことなんて関係ない、というように激しく私を責め立て続けた。

 

「姉さん、あっ、ひっ、止めて、もう、限界だよぅ」

 

「うーん、そうね。もう十分エッチな彩ちゃんも堪能したし、催眠術が使えることも分かったから。もう催眠をといてあげるよ」

 

「今から、三つ数えると彩ちゃんにかけられた催眠は全部解けるよ。それでは、数えるよ。いち、にぃ、さん」

 

 ぱんっ、と姉さんが手をたたくが私の指は一向に止まる気配を見せず私を追い詰めていく。

 

「ひぃん、ね、姉さん、意地悪しないで早く止めて」

 

「あれー、おかしいなぁ。」

 

「何でもいいから、早くしてぇ。あっ、イクッ、イッちゃう」

 

「えっとね、彩ちゃん、怒らないで聞いてくれる?」

 

「あん、何?」

 

「催眠ね、解けなくなっちゃたみたい」

 

「えっ、何、んっ、何言ってるの?」

 

「うん、だからね、催眠解けなくなっちゃた。ごめんねー」

 

 サイミントケナクナッチャターって、この人はいったい何を言っているの。

 

「ご、んっ、ゴメンねじゃ無いわよ。あっ、イクゥ…ひっ、イッたまま戻らなぃ」

 

結局この日、私は気絶するまで解放されなかったのであった。

 

もう二度と姉さんの頼みなんか聞いてやるもんか。




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