チカラ

 

 

 

 

小さなときから俺は不思議なチカラをもっている。

 

そのチカラは、人のココロを自由自在に変える事のできるというものだった。

 

相手と見つめ合うことで相手のココロを前もって考えていたものに即座に変える事ができる。

 

俺はそのチカラの事を親に相談した事がある。

 

すると、親は全く関心のないように、

 

「あら、そう」

 

「よかったな」

 

とだけ答えた。

 

俺はそれきりこのチカラのことは忘れた。

 

今、親は二人とも出張だ。

 

毎月仕送りされてくる金でダラダラと高校生活を送っている。

 

趣味は、放課後に、悪友と近くにあるゲーセンに行ってランキング1位を叩き出す、もしくは、悪友をいじめたおす事だ。

 

今もまさに同じ事をしている・・・

 

「っかーサトシやっぱ強いねぇ〜」

「お前が弱すぎるだけだよ〜」

「なっ、キズツクなぁ・・・」

「このゲームで俺に勝とうとは100万光年速いわぁ!」

「それって距離じゃねぇの?」

・・・しばしの沈黙・・・

『わはははははは』

「あーおもしろ〜、ネ、ネ、もう一回やろうよぉ」

「いいぜ?負けても泣くなよ?」

「負けても泣かねーよ!」

「じゃぁやるか!」

 

 

といった感じに高校生活を送っている。

 

言い忘れたが俺の名前は「神楽聡(かぐら サトシ)」だ。

 

悪友の名前は「山中徹(やまなか トール)」。

 

そんなこんなで次の日・・・

 

学校へ付くと幼馴染の「蘭堂菊(らんどう キク)」がやってきた。

 

「おっはよーサトシィ!」

「ああ、おはようキク」

 

キクはなかなかカワイイ系に入るらしく、結構モテている。

 

・・・まぁおれも好意がないって言えば嘘だが・・・

 

顔を近づけられて、ふと思った。

 

(キクをあのときのチカラで俺の事を好きにできないか?)

 

サトシは考えた。

 

(いっちょ試してみるか。どうせチカラが無くなっててもこいつなら別に何しても大丈夫だろう。)

 

「キク、放課後、俺んちに遊びにこいよ。」

「え〜?なんでぇ〜?」

「面白い事やってあげるからさぁ」

「ん〜そんじゃぁいく〜♪」

 

あっさりOKした・・・

 

これで下準備はばっちりだな・・・

 

・・・放課後・・・サトシの家・・・

 

「家は全然かわってないね〜」

「家がそうコロコロかわるかよ・・・」

「それもそうだね〜」

 

とかいいながらサトシの部屋・・・

 

「ねーねーおもしろいものってなーにー?」

「んじゃ俺の目を見て・・・」

「んー・・・・・・」

 

この瞬間に俺の前もって考えていたココロを一気に送り込む!

 

「あ・・・」

「ん?どうした?キク。」

「あ・・・うん・・・いや・・ちょっと・・・」

 

この瞬間にもココロをドンドン送り込む。

 

そして最大までおれへの好意をあげる!

 

「・・・す・・・・・・」

「え?なんて?」

 

俺はわざとらしく聞いてみる。

 

「・・・き・・・なの・・・」

「何言ってるかきこえないよ?」

「す・・、好きなの!!私と付き合って!!」

 

チカラは大成功した。

 

「んーいいよ、付き合ったげる。」

「いいの?ほんとにいいの?!」

「うん、いいよ。」

「ありがとぉ〜サトシィィィ」

 

泣きながら抱きついてくる。

 

それを優しく受け止めてあげる。

 

(今晩からは、イイ事が続きそうだな・・・)

 

第1話 END




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