頂点に立つ者



「っっぐ!!!・・・・・・あ・・・・」
俺の支配に最後まで抗っていた、学園の生徒会長がついに堕ちた。
なかなか隙を見せず、苦労していたのだ。
だが、これでこの学園、つまりこの町全体が俺のものとなった。



俺がこの力に気づいたのは約一年前。
学校で卒業式の練習をしているときだった。
あまりにも暇すぎて、誰でも経験したことのある、あの独特の眠気が、
俺を襲った。まあ情けない話ではあるのだが。
そしてそのとき、不運にも禿の教師がこっちに歩いてきた。
眠気で朦朧とした頭で、俺は頼むからこっちにくるなと願い続けた。
するとその瞬間教師が、いきなり何かに気づいたような顔になり、律儀にも号令を出しながら
走って入り口からどこかに去っていったのだ。
側から見たらギャグにしか見えなかったが、俺にとってはとてつもない発見だった。
この力を獲得して、まずは家の人間を総て俺の支配下に置いた。
義理の姉の京と父と母。いい練習にもなったし、俺の能力の条件も分かった。
その条件とは、

一、俺が対象の人物を見ていること。
ニ、ちゃんと顔が見えていること。つまり遠すぎたらダメということ。
三、相手を操るとき、心の中で操る言葉をしゃべるだけでいいということ。
四、一度に操れるのは一人まで。しかしその人物が心から堕ちている場合は何人でも大丈夫。
  つまり、お前は俺の性奴隷だと洗脳すると、そいつを操れる状態でほかのやつも操れる。
五、催眠術をはるかに上回ること。死ねと思ったらほんとに死にかけて驚いた。

この五つだった。
まだ条件もあるかもしれないが、とりあえずこれだけだった。
家族を支配下に置いた後、俺はいろいろな家を回り、洗脳していった。
暗示の内容は、「一ヶ月に一万俺の口座に振り込め。お前はこの一万が何に消えるか分からないが、
これまでより二倍楽しく生活が送れる。」というのを五十軒まわり(大変だった)
まず五十万手に入れた。そして、俺と姉だけでアパートを借り、そこに引っ越した。
これでとりあえず俺の城は完成した。

唐突だが、姉が堕ちた話を聞いてくれ。
俺はそのとき、両親で術をためし、大体の条件をつかみ始めていた。。
なので、姉を堕とすことにした。
俺の義理の姉、京は、父親が再婚した際に相手が連れてきた子で俺とは三つ歳が離れている。
黒く長い髪、長くて細い足、整った顔つきで、出会ったときは日本人形かと怖くなった。
町を歩いていてすれ違う男は特殊な人以外みんな振り向くといっていいほど(少しいいすぎか)
美人だ。
しかしそんな美人にも欠点はあるのか、ものすごくブラコンだ。いやほんとに。
いつもお姉さん風ぴゅーぴゅー吹かせて、べたべたべたべたと触ってくる。
俺はそんなに嫌じゃなかったけれど、如何せん恥ずかしいのでいつも押し返していた。
そんなブラコンな姉を俺の物にできるという欲望を胸に押し殺したまま、
俺は姉の部屋の扉を開けた。
あれ、いない。
どこに行った!?
と、思っていると、後ろからおんぶのような、抱きつきのようなよく分からないタックル(?)
をされた。
「涼ちゃーん!」
ぷにゅ
「なっ!!」
勢いあまって姉の部屋の中へと入ってしまった。
「ふふふふふふふ、やっと私の部屋に入ってくれたわね。」
カチャ、と姉は鍵を閉める。
「今日こそ、あなたのはじめて貰うわよ。」
「京姉だってまだ誰ともヤってないだろ!?」
俺はなんか出鼻をくじかれた気分になりつつも言い返す。
「ヤってだなんて、涼ちゃんエッチになったわねぇ。お姉さんが教えてあげましょう。」
顔が、怖い。なんか手がわきわき動いてる。
姉がじわじわ寄ってくる。
いつのまにか俺は姉のベッドまで追い詰められてしまった。
「ちょ、ちょと待って、京姉待って、まずベッドに座って。」
「おっ、やる気になったか〜。いつでも来いっ!」
「何言ってんの・・・」
挑発的なセリフを言いつつも、
姉は意外とあっさりベッドに座る。
姉のことをかわいいとは思う、だけど性格がなあ・・・。
まあ今がチャンスだ、術をかけよう。




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