(第四夜)

「あなたたち…。」

女性警官は驚くばかりだった。小学生の子供たちがみな恐ろしい牙をむきだしにした吸血鬼と化していたため、女性警官は子供たちは攻撃できないと思い、逃げようとしたのであった。

しかし、吸血鬼にされていた子供たちがとびつくのは早く、たちまち女性警官はつかまって身動きできなくなったのであった。

「ひひひひ。おとなには捕虜になってもらうよ。」

「捕虜?はっ。」

その時、髪の毛の長い者ばかりいるなかに、男の子もいたことがわかったのであった。女の子顔負けに腰まで髪の毛を長くして左右の前髪を三つ編みに結っていたのである。

「やめて、なにをするの。」

「ぼくたちの秘密を知ったからには、生きて帰れないんだよ。」

「わたしのことをどうするの?」

「生贄になるのよ。雅也美ちゃんにまずさしだして、エイリアン様のごちそうにするのよ。」

「エイリアン様って…。」

「くくくく。」

女性警官は、おそらくそのエイリアンという者がこれらの子供たちをみな恐ろしい妖怪に変えさせ、あやつっているのだろうかと思った。事実、そのようなものであるが、もはやいい方法が見つからず、自分は死を覚悟するしかないのだろうかと思った。

「こうなったら、ああっ!」

女性警官は、本部に連絡しようと無線機をかけようとしたが、子供たちの発した光線で簡単に爆発してしまった。

「むだなことよ。」

三つ編みをしていた少女の、髪の毛の編み目から光線が無数にとびでて、女性警官の無線機をこわしてしまったのである。

女性警官の無線を受け取ろうとした本部でも、その後の女性警官の応答が全くなくなってしまったことに他の警官も大わらわになっていた、

「もしもし、どうしたのですか?おかしいな。」

「彼女の連絡がとれなくなったって?」

犠牲者になっていく大人は、女性警官のように直接学校の現場に入っていた者だけではなかった。

雅也美の出演していたビデオを購入してその画面を見ていた独り暮しの男子大学生もまた、エイリアンのえじきにかかろうとしていた。

「ふう…、ひい、ひい…。」

自分の部屋でビデオを見ていたその男子大学生は、すでにはいていたズボンも下着も脱ぎかけて性器を露骨にたたせていた。

「ああ…、はあ…。」

相手もいないのに、ひとりで妄想のセックスを楽しんでいるかのようであった。しかも、その対象が小学生の少女なのである。雅也美のような長い髪の毛の女の子に昔からあこがれていて、自分も女の子のようになって髪の毛を長くしてみたいと常日頃思い続け、特に小学生や女子高校生の長い髪の毛を見るとすぐ興奮するのであった。

「はあ…、はあ…、あひ、あひ。」

ビデオの画面にまさしく、雅也美の長い黒髪がアップで映り、その髪の毛を念入りにとかして三つ編みを結っていく場面にまたますます興奮している男子大学生だったが、その時であった。

「う…、なんだい。なんか背中があつくなってきたような、あっ。」

男子大学生が背中のほうに手をやってみると、サラサラとしたようなものを感じ、つまんでみると自分の頭が引っ張られている気がした。事実、急に背中いっぱいに伸びて広がっていた黒髪だったのである。

「なんだ、これは。まさか…。」

男子大学生は、あわてて洗面所の鏡を見ると、突然自分の髪が女性顔負けに腰元まで長く伸びているのがわかったのである。

「ええっ?これは本当に、夢なのかな。」

「おほほほほ。おにいさんがそう思うのも無理ないわよね。」

「あっ。」

振り向いてみると、ビデオのなかにいたはずの雅也美が三つ編み姿で立っていたのである。しかも、男子大学生はまだズボンも下着も元に戻しておらず、雅也美の前でフルチンの状態だった。

「おほほほ。そのままでいいわよ。気持ちいいことしてあげるから。」

「気持ちいいって、その…、あっ。」

すぐに、男子大学生のあらわにした性器に雅也美はかみついてフェラチオを始めたのである。目の前に実物の少女の後ろ姿が、しかも昔からあこがれていた髪形である長い三つ編みのおさげ髪にそれを分けるヘアラインや、またはっきり見えるうなじの肌にもたまらず興奮しつづけている男子大学生だった。とうとう、精液をその場で出してしまった。その時、異様な光景が起ったのであった。

「あっ。」

「うふふふふ。」

雅也美が三つ編みの髪から黒いヘアゴムをはずして解きはじめ、黒髪を背中いっぱいに広げるとその男子大学生の表情もうつろになっていた。雅也美の長い黒髪から香りが発せられ、男子大学生はかがされてしまった。

「ああ…ああ…。」

「おほほほほ、わたしといっしょに来るのよ。」

その黒髪に誘われるようにして男子大学生も雅也美の後ろから歩き始め、ビデオを映していたテレビの画面に向かっていた。そして、その画面のなかにふたりとも入ってしまったのである。

「うわーっ!」

「くくくく。」

男子大学生は部屋から消えていたのであった。

雅也美の学校では、一年生から六年生までほとんど全員の子供たちがエイリアンの下僕となった吸血鬼になってしまい、髪の毛を長く男女とも伸ばされていた。全員が雅也美の前に集まっていたのであった。

「おほほほほ。これでみんなエイリアンの下僕になったわね。今度はとなりの小学校、それとも中学校か幼稚園がいいわね。」

「雅也美さま、わたしたちは中学の男の子を襲ってみたいわ。」

「ふふふふ、どうやら年下は関心がなくて、女の子は年上の子がいいようね。じゃあ、いいわ。女子は男子中学生を襲いなさい。それから、男子はとなりの小学校にいる女の子を襲いなさい。女の子が今度はまた自分の学校にいる男の子を襲ってみな吸血鬼にするから。」

「はい。」

返事したのはいずれも女子ばかりのようで、男子のほうはみなうつろになって首をたてに振るだけであった。

雅也美はこの時、ビデオを見ていた男子大学生をひきずりこんだ時と同じ三つ編み二本にまとめたおさげの姿になっていた。またも、エイリアンから呼び出しがかかっていた。

「はい、いまから?よろしいですわ。」

またしても、エイリアンのセックスを求める行為に応じようとしている雅也美であった。

「くくくく、くくくく。」

「気持ちいいですわ。」

「そうか、俺も気持ちいいぞ、ひっひっひ。やっぱりおまえのこの髪形がいちばん興奮させられるな。」

「三つ編みがいちばんお気に入りなんですね。」

「まきつけていいか、このきんたまに。」

「どうぞ。」

エイリアンの性器に、左右から雅也美のまとめている二本の三つ編みにまとめたおさげ髪を巻きつけているのであった。

「くくくく。」

エイリアンも興奮して精液を出してしまい、雅也美の髪を汚してしまっていた。

「やっちゃったな、ちゃんとあとで洗ってあげるよ。」

「うれしいですわ。」

雅也美の下僕になった少女や少年たちも、次の獲物を求めに夜中に行動を起しているのであった。

「ぎゃーっ!」

さっそく悲鳴が聞こえたが、すぐにエイリアンの下僕となってしまったため、親がかけつけた時はなにごともなかったような雰囲気に戻っているのであった。

「さあ、みんな、仲間をふやしに行くのよ。これで、エイリアンのものにいずれ…、うふふふ。」

自分の髪をつまみながら、不気味な笑いをうかべている雅也美であった。

(つづく)




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