(第五夜)

「うふふふ、うふふふふ。」

不気味に笑う雅也美は、自分の結っている三つ編みの髪の毛先にゆわえているかたほうのヘアアクセサリーをのぞきこんでいた。

実は、そのヘアアクセサリーは水晶玉がいくつか集まっていて、その玉のなかに手下にした少年少女たちの様子が浮き出てくるのであった。真夜中になっていたが、しっかりと行動している部下たちの様子を確認している雅也美であった。

「うふふふ。手下がふえていくわ。」

不気味に口に手をあてながら笑い続ける雅也美である。

六年生の少女がネグリジェを着た姿で、四年生の男の子の家に侵入していた。白いヘアバンドを額に巻いて長くて多い髪を背中いっぱいに垂らした少女が、鍵がしまっていたはずの窓を髪の魔力であけてしまい、男の子の部屋に入り込んでいたのである。驚いた男の子も目をさましてしまったが、目の前の少女ににらまれて身体が硬直していたのであった。

「うふふふ。あなたも仲間になるのよ。」

「あっ、あの…。」

「ひごろからわたしのこと、じろじろ見ていたでしょう。いやらしいわね。下の学年のくせに。」

その男の子にとって、その少女の長い髪にあこがれていたのは事実で認めざるを得なかったが、どうして急に自分の部屋に入れたのか不思議がった。だが、少女の髪の香りが男の子の意識をもうろうとさせ、吸い寄せられるように男の子の身体が傾いてしまった。

「うふふふ。」

「ううっ…。」

風もないのに少女の髪が舞い上がって、男の子の首にからみつき、締め付けはじめていた。その髪の毛先が針のように男の子の首を刺して、首から血が流れ出ていたのであった。

「ほほほほ。この髪の毛があなたの血を吸っているのよ。」

「えっ?」

「わたしも、いただくわ。」

「あっ。」

少女が男の子の肩のあたりに抱きついて首から血を吸いはじめたのであった。

「くくくく。」

「うわあーっ!」

牙がはえ、目もつりあがった少女の恐ろしい顔を見て、男の子はショックを受けて倒れてしまった。

「うふふふ。」

その男の子の頭からも髪の毛が長く伸ばされていた。少女と同じように、腰元まで男の子の髪が女の子のように長くなってしまい、また少女の下僕として少女といっしょに部屋を出ていたのであった。

ある家では、同級生の女子生徒に男子生徒が襲われていた。

耳もとに白いヘアビーズをゆわえてツインテールの髪形をしていた女子生徒に、やはり片思いをしていた男子生徒がいて、その片思いの相手に血を吸われ、下僕にされていた。

「くくくく。」

「ああ…。」

同級生の女子生徒にかみつかれ、がくっとなった男子生徒の頭に女子生徒は自分の髪の毛をなでさせて髪の毛が伸びるようにしていた。女子生徒のもっていたヘアブラシによって念入りに髪をとかされ、ヘアピンを左右のこめかみにつけられていた。まもなく男子生徒も目をさまし、うつろな表情で起き上がって女子生徒の前に正座するのであった。

「おほほほ。あなたもわたしの下僕。エイリアンの仲間になったのよ。わたしと同じように髪の毛が長くのびてうれしいでしょ。だから、わたしたちは地球人ではなくエイリアンとして行動するのよ。まず、わたしといっしょにあなたが好みとしている女の子のところにつれていってあげる。」

こうして、二階の部屋から女子生徒に連れられ、夜空に飛んでいった男子生徒は長く伸びた髪の毛を揺らせながら、またひとつ学年が下の少女がいる家の部屋に送り込まれていったのである。

女学生のように三つ編みの二本のおさげ髪を垂らして寝ていた少女の前に、その男子生徒は現われていたのであった。

男子生徒は少女の寝ていたふとんをはぎとって、少女の胸に垂らして股のあたりまで届いていた三つ編みの髪の毛を見ると、すぐにまた興奮して性器を勃起させ、精液も出かかってくるのであった。着ていたパジャマや下着もずりおろして、性器を露骨にしていた。

男子生徒は少女の寝ているベッドに、少女の身体にまたがって髪の毛をひっぱりながらかがんで、少女の首にかみつこうとしていた。自分の長くなった髪も少女の肩にばさっとかけて襲っていたが、そのとき少女も目覚めたのであった。

「う…、あっ、きゃあーっ!」

「くくくく。」

少女の髪の毛をわしづかみにしたまま少女の血を吸いながら興奮した男子生徒はそのまま精液を大量にどくどくっと出して、少女の寝間着も汚してしまった。

がくっとなって首を後ろにもたげていた少女も、すぐにうつろな表情で目覚めていた。

「ふふふふ。おまえも今夜からエイリアンだよ。」

「はい。」

うつろな返事で首をたてにふっていた少女の三つ編みの髪の毛もするするっと不気味に少女の身体の上を、まるで生きているへびのようにうごめいているのであった。

少女の家の外では、その男子生徒を下僕のエイリアンにした女子生徒が手で口をおさえながら不気味に笑っていた。

「うふふふ。」

三つ編みの少女も、ほかの少年を襲いに夜空を徘徊していた。

少女は少し年上の中学生の少年の家にしのびこんでいた。

やはり、少女のような長い髪の毛にあこがれていた少年で、特に三つ編みに強いあこがれがあり、三つ編みの長い髪の毛を見るとよく興奮して性器を勃起させているのであった。

少年が目覚めると、目の前に少女がその自慢の長い三つ編みにまとめた二本のおさげ髪を背中に垂らしながら立っているのであった。

「はっ。」

少年がまた性器を勃たせると、少女は不気味に口に手をあてながら笑うのであった。

「うふふふ。」

「あの、君はだれ?どうしてこんな夜中に…、はっ。」

少年の頭に異変が起きていた。

少年の髪の毛が急に伸びて身体のまわりを覆いはじめ、少女と同じように腰元まで届くほど長くなっていたのである。

「うふふふふ。うれしいでしょ。女の子みたいに髪の毛を長くすることができて。」

「いったい、どういうことなの?」

「おほほほ。さっきおにいさんが寝ている時にわたしは頭にまたいで精液をかけたのよ。」

「せ、精液って。」

「わたしの精液をかけたからその髪の毛は伸びたのよ。いやらしい人の髪は速く伸びるというから。」

「あの…、あっ。」

「うふふふ。こんなにおっきくたってるわね。」

少女は、少年のパジャマと下着をはぎとって露骨な性器をあらわにするにであった。

「やだ、ちょっと…。」

「おほほほ。おフェラしてあげる。」

「あの…、ちょっとやだ。」

「うふふふ、うれしいくせに。」

少年も興奮してしかたなかった。三つ編みのはげしく揺れる少女の長い髪の毛を見て気が遠くなり、大量の精液を出してしまった。そのとき、血も流れ出て少年は痛みを感じていた。少女の口から牙が出ていて、少女は少年の性器に流れた血を吸っていたのである。

「うわあーっ!」

少女の牙のはえた顔に驚いてしまった少年は、その場でがくっとなっていた。

「うふふふ、あなたもエイリアンの仲間になるのよ。」

「ふふふふ。今度は中学生の人達も…。」

水晶玉を見つめながら、雅也美が不気味に笑い続けるのであった。

(つづく)




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