(第六夜)

「うふふふ、うふふふふ。」

鏡を見て自慢の長い黒髪をヘアブラシですきながら不気味に笑う小学生の少女、雅也美はすっかり悪魔に洗脳されていた。その鏡にはときおり般若のような恐ろしい顔が浮き出ていた。

この日はまた髪形を変えて、両サイドにある髪を耳もとで白い太めのヘアゴムでくくり、それぞれ三つ編みに結ってその毛先をまた水晶玉のついた黒いヘアゴムでそれぞれくくってほかの髪といっしょに背中におろしていたのであった。

「わたしもそろそろ、血がほしくなったわ。とくにいやらしい男の血を。」

恐ろしいエイリアンの顔が、鏡に写し出されていたのであった。

自宅近くのバスに夕方乗り込み、さっそく車内で獲物を得たようである。

バスの座席はひとりずつ、前向きになっていた。

雅也美は、ある男子中学生のひとつ前の席が空席になっていたので、そこに座った。そして、後ろにいた男子中学生も目の前に三つ編みも両サイドにある長い黒髪の少女が座ったため、じかに眺めて興奮せずにはいられなくなっていたのである。

「なんて、きれいな髪の毛の女の子なんだろう。それに三つ編みも、うらやましいな。自分も女の子だったらこんな髪形してみたい…、はっ。」

雅也美の後ろ姿を眺めていた少年は、いつのまにか自分の性器が勃起しているのを感じた。

「うふふふ、この男の子、やっぱり興奮しているわ。」

雅也美も、すぐに気づいたようである。

「あっ。」

突然、雅也美の両サイドの三つ編みに結っている髪の束が風もないのにうごめき始め、まるでへびがはっているようで、それを見た男子中学生には毛先もへびの顔のように見えていた。

「うっ。」

そして、雅也美の三つ編みにしている双方の髪の編み目には目が浮き出て急に光り出していたのである。

「ああっ、ぐぐっ。」

その光をまともに目に受けてしまった男子中学生は急にぐったりきて眠ってしまい、バスの終点まで着いてしまっていた。すでに雅也美とその男子中学生以外の乗客はいなくなっていた。また先払いの均一運賃のバスなので、すでに運賃を払ってどこでも降りることができるようになっていた。

「あ、運転士さん、この人と知り合いなので連れていきますから。」

雅也美は男子中学生を抱えてそのバスを降りていった。バスの運転手も、自分より身体の大きな男の子を抱きかかえていくなんてずいぶん力の強い女の子だと思ったが、自分の勤務をしなければならないからと折り返しの発車時刻になったので見送ってバスを出発させていた。折り返しの便を待っていた乗客も勿論いなかった。

雅也美は、バスの発車した後に近くの廃屋を見つけてそこに男子中学生を運んでいたのである。

「うふふふ。」

運び終えていったん仰向けにすると、雅也美は男子中学生のはいていた学生ズボンのベルトをはずして脱がせ、下着もはいでいた。

「やっぱりね。こんなに濡れていたんだわ。」

雅也美はまた元どおりにズボンを戻してベルトをしめ、その男子中学生をうつぶせにしてその身体の上にまたぎ始めたのであった。そして、スカートを脱いで下着をずりおろし、はえ始めていたアンダーヘアーを彼の後頭部に押しつけ始めたのであった。

「うふふふ、この男の子も…。」

雅也美は、男子中学生の髪を女の子のように長く伸ばすように性器を押しつけていたのであった。

しばらくして、男子中学生は目をさましていた。また、すでに雅也美は下着やスカートをはき直して元の姿に戻っていたが、男子中学生の身体にまたいでいるままであった。

「はっ、ここは…。」

起き上がろうとすると背中から雅也美に身体をおさえつけられたため、首を後ろに向いて初めて雅也美がいることに気づいたのであった。

「ふふふふ、気がついたわね。」

「き、君はだれ?それに、ぼくはどうしてこんなところへ?それに、なにか頭が重い。」

男子中学生は起き上がった時、背中にばさっと何かが落ちてきたように感じた。後ろに手をやってひっぱってみると頭が痛く感じられ、頭もひっぱられているように感じた。事実、自分の髪の毛であることにまだ気づいていない。

「おほほほ、あそこに鏡があるから見てみたら。」

この廃屋に残っていた、壁に貼られていた等身大の鏡を雅也美が指差したため、男子中学生は案内されて自分の姿を確かめたのであった。

「これは…。」

「うふふふ。おのぞみどおりの姿になれてうれしいでしょ。」

「まさか、ぼくの髪の毛が、こんな女の子みたいに長くなって…。」

「そうよ。わたしとおなじようにね。」

男子中学生はおどろくばかりであった。そしてまた自分の伸びた髪の毛にも見とれているようであった。

「うふふふ、整えてあげるからじっとして。」

「えっ?」

すぐに雅也美はヘアブラシをとりだして彼の伸びた髪の毛をとかしはじめたのであった。そして、髪の毛を二等分して一束ずつ三つ編みを結いはじめたのである。

「やだあ、ほんとうに女の子みたいになりそう。」

「してみたかったんでしょ。三つ編みのおさげに。」

男子中学生は答えにくいようであった。

雅也美は自分の三つ編みをしていた両サイドの髪にゆわえていた黒いヘアゴムをはずして彼の編んだ髪の毛先にそれぞれゆわえていたのであった。

「ほら、おほほほ。」

雅也美は男子中学生の肩から三つ編みの髪を垂れさせていた。その自分の髪の毛先を鏡を見ながらつまみはじめていた。

「気に入ったみたいね。もう、切りたくないと思ってるでしょ。」

「でも、どうしてぼくの髪の毛がこんなに…。」

「うふふふふ。」

「あっ。」

雅也美は、彼の背中に突然抱きつき始め、手を伸ばして彼の性器をズボンのチャックの上からもみ始めているのであった。

「ちょっと、どうしてこんなことするの?」

「さっき、バスのなかでわたしのことじろじろ見ていたでしょ。」

「えっ?バスって。」

「あなたのひとつ前の席にわたしがすわっていたのよ。そしたら、あなたは痴漢みたいにハアハアしてたわ。わたしの長い髪の毛を見てね。」

「あの…。」

さらに雅也美は男子中学生のベルトにも手を伸ばしてそれをはずし、ズボンや下着をも脱がせてしまった。勃起していた性器もあらわにされてしまった。

「うわっ。」

「ほらあ、こんなにぐちょぐちょに濡れているじゃない。さっきもあなたが眠っていた時にもあけて見ていたのよ。わたしのこと見てこんなに興奮していたんでしょ。いやらしいわね。」

「うう…。」

性器を雅也美にじかにつかまれ、もはやなにも答えられない男子中学生だった。

「さあ、気持ち悪い思いをしたから、お返しよ。」

また雅也美は、彼の背中に突然おんぶをするように抱きついていた。

「あっ。」

鏡のなかにうつっていた、後ろにいた雅也美の顔が突然恐ろしい表情に変わっていた。雅也美はばさっと自分の髪を男子中学生の肩にかけ、口のなかから恐ろしい牙が出て来て男子中学生の首にかみつき始めたのであった。

「くくくく。」

「ああっ。」

男子中学生の、いままとめたばかりの三つ編みの髪を雅也美はそれぞれの手でわしづかみにしてひっぱっていた。

「あなたもエイリアンになるのよ。」

「ううっ。」

かみつかれ、流れ出て来た血を何度もすくわれて、男子中学生はがくっと首を後ろにもたげていた。

「うふふふ。いやらしい、めめしい男の子の血はおいしいわ。」

不気味に笑い続ける雅也美であった。

雅也美に血を吸われた男子中学生の口からも牙がはえ、うつろな表情でめざめるのであった。

「うふふふ、あなたもほかの女の子から血を吸いにいくのよ。」

三つ編みのおさげ髪を肩の上にはわせながら首を前後に振る男子中学生だった。

「その前におフェラしてあげるわ。うふふふ。」

雅也美は、まだ脱がされたままの男子中学生の性器にかみついて彼を興奮させるのであった。なまめかしい雅也美の超長い黒髪にすぐ男子中学生は興奮して大量の精液を発射してしまった。

その男子中学生も真夜中に、同級生の女子でいちばん髪の毛が長い少女の家に侵入し、寝間着姿になって寝ていた少女の身体にまたいでツインテールにしていた髪を正面からわしづかみにしてつかまえていた。

「きゃあーっ!」

「くくくく。」

少女はその男子が三つ編みのおさげになっていたためより気持ち悪さを感じて驚いていた。

「おまえもエイリアンの仲間になるのだよ。」

「いやよ、やめて。」

雅也美に襲われて吸血鬼になった男子中学生はついに同級生の少女の首に牙をたてて血を吸い始め、またそのようすを、髪飾りのなかの水晶玉に映しているのを見ながら雅也美は不気味に笑うのであった。

「うふふふ、うふふふ。」

(つづく)




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